昨日、西岡文彦先生と私の初の対談講座「恋と名画とアンティーク〜ポンパドゥール侯爵夫人とルノワール」の

講座を無事に終えました。

今回は、対面では6人までと人数を限って、ズームと後からの録画受講をしていただきいました。

お陰様で、感染の恐れも極力避けることができて、

講座後のお茶の時間もゆったりと楽しむことができました。

 

13歳でセーヴル陶磁器工房の丁稚に入り、

家族を養う担い手となったルノワールが

もっと絵付けの技術を磨いて親方に認められたいと通ったルーヴル美術館。

そこで出会ったブーシェの描いた月の神ディアナ(多分、パトロンであるポンパドゥール侯爵夫人に敬意を表して彼女の顔にすり替えられていた)

の絵に魅了されてそれをお手本にしていく様子を、西岡先生が

まるで見てきたようにお話しくださったのはとても感動的でした。

 

ルノワールとブーシェという画家のことだけでなく、

ファインアートとデコラティブアートの核付けにまで話がおよび

芸術を愛し、また、その芸術に携わっている生徒さんにもご満足が得られた講座になったかと思っています。

 

私がお話ししたブーシェとシノワズリーのお話しで、彼がコレクションとして持っていたマイセン陶磁器の中国人のフィギュリンはこんな感じ。それは、彼の絵の中にも登場していて、

当時のシノワズリーブームを垣間見る貴重な資料となっています。

 

 

次回の講座は6月17日金曜日14:00~16:00です。テーマはウージェニー皇后と画家マネ。

楽しい講座になるように工夫します。

対面の定員はわずか6名。お早めのお申し込みをお待ちしています。