2024年4月10日のCPIの発表で一気にレンジをブレイクアウトしてしまいました。
為替介入の警戒感からぎりぎり152円を拒んでいましたが、ぶち抜いた形で153円を突破中です。
残念ながら、チャートでは⓵になってしまいました。
色々な物が高くなり、社会保障費のUP,インボイス制度、その他増税など日本人の生活はどんどん苦しくなっているのが現状です。
日経平均がバブルの最高値を更新して、一見好景気のように錯覚している人もいるかもしれません。
景気が多少いいのは円安メリットを受ける大手の上場輸出企業ぐらいでしょうか。
消費税が還付され実質消費税を払っていない状態ですし、ダメージを受けるのは中小企業でしょう。
今後、消費税UPの話もちらほら聞こえてきますが、消費税を引き上げると輸出戻し税が増え輸出企業の還付金が増えます。
そして法人税の減税をして純利益を拡大させて、このデフレ時代、円安で日本企業の株などを取得した外資へ配当金を回すという流れ。
中小企業の倒産件数などコロナ以降相当な数です。
賃上げどころか賃下げ、人員削減をしたいのが中小企業の本音でしょう。
スタグフレーション(不景気のインフレ)に突入している日本ですが、この円安が全てを物語っています。
この時に上昇する金融商品は、ゴールド、商品、原油、など今の現状そのままです。
私の回りでも「新NISA」の話はよく出てきます。
金融崩壊は必ず起こりますから、インフレヘッジも兼ねて一部でも円建ての現物資産に分散しておくべきだと思います。
為替介入は155円-160円ぐらいであるとは思いますが、本日は、日本国債の利回りが上昇したため3本の国債買い入れオペ(円売り要因)を実施しています。
一時的な円高の可能性もまだ残されてはいますが、それは米国株が暴落して円キャリーの巻き戻しが起こった時でしょう。
ドル円の長期サイクル的には、一時期、円高にならないといけない予定ですから、もしなるとすればリーマンショックレベルの何かが起こるでしょう。
アメリカの利下げも連発になると思います。
そして、インフレが1980年代の再来の様にさらに加速すると思います。
まだインフレの初動です。
将来、通貨リセットがあるので、現行の通貨制度の崩壊はインフレがセットに必ずなります。
その前に、まだドル円153円程度の時に現物資産に資産移転することを検討してみてはいかがでしょうか。
流れはもう変わらないと思います。