自慢じゃないが僕は友達が少ない。
友達と呼べる人を思い浮かべてみても片手で収まる。そもそもどこから友達と呼んでいいかの線引きがわからない。
人によってこの線引きは大きく違う。
一度でもプライベートな会話をしたらすぐに友達と呼んでいる人もいたし、時間を掛け心を許せるようになってからじゃないと友達と呼べないような人もいる。僕は後者だ。
そして自分だけが友達と思ってるだけで、相手は自分の事を友達だと思ってないんじゃないかと不安になり、さらに軽々しく友達と言えなくなってたりもするタイプだ。
こういう面倒な性格だとなんだかんだで1人でいるのが楽になり、必然的に友達が少なくなる。
どんどん友達という言葉が重くなり、軽々しく言えなくなってしまっている現状だ。

しかし今は令和6年。
どうやら友達という言葉の重みが違うらしい。
若者の間では、気軽に知り合った関係の仲でも友達と呼び合っていたり、ネットの中で知り合った素性をあまり知らない関係だけど、ネッ友と呼び合うくらい、フランクな意味合いで友達という言葉を使うみたいだ。
さらに最近日本のヒップホップでは『チーム友達』という曲が流行り、友達という言葉をみんな連呼しまくっており、友達の軽さに拍車を掛けているようにも思える。

そんな時代ではあるが、1990年あたりに冷凍保存され、最近解凍されたんじゃないかと思うくらい時代に取り残されている僕には、やはり片手で数えられる程度の友達しかいない。

そんな数少ない友達の1人から久しぶりに、今度ラーメン食べに行くよと連絡があった。
記憶が曖昧ではあるが、会うのは7年振りだ。
その彼とは中学から知り合いで、当時はお互いの家を行き来しては音楽を聞かせあったり、同じバンドをやっていた時期があったりと、何でも話せる仲だった。
ここ最近はどっかで遊んだりもしていないし、もはやお店には7年くらいは来ていない。
もしかしたらもう全然友達じゃないかもしれない。
僕の線引きだと、友達じゃなく同級生というカテゴリーに属される。
そんな彼はどう思ってるのかな、なんて少し不安になりながらその日を迎えました。

夜の営業開始と同時くらいに彼は来店し、昔と同じようにビールとラーメンを注文をする。
久しぶりに会う気恥ずさからなのか、1番奥の端っこ席に座る。
開店直後お客さんもまばらな時間だったので、少し近況を話しながらビールを出し、ゆっくりラーメンを作りはじめようかと思ったら、次から次へお客さんが来店し、すぐに満席近くになってしまい喋る余裕は無くなってしまった。

すぐに彼のラーメンを作り、次のお客さんのオーダー作り、どんどん注文を片付けていく。
ああ、久しぶりに話したかったな。
なんて思いながらも作業に追われ、話す余裕は無くなり、彼も混雑を気にしてすぐに食べ店を出ようとする。
『とりあえず、またねー』なんて軽い挨拶を交わしただけで7年ぶりの再会は終わってしまった。
まぁ、しょうがないな。
少し切ない気持ちでラーメンを作りながらも《友達なのか同級生なのか、知り合いなのか顔見知りなのか》を線引きをし過ぎるのは、自分でバリアを貼ってしまってるだけで、あまり良いことじゃないのかも知れないな、深く考えるのやめよう。
なんて、思っていたら1通のメールが届いた。
彼からである。

『相変わらずラーメン美味かったわ』

やっぱりアイツは友達だ。
向こうが違うと言っても友達だと言いたい。 
メール1通でそんな気持ちになりました。

友達とは単純に自分が大事だと思う相手を、素直に友達と呼べばいいだけなんだなって考えさせられた出来事がありましたってハナシ!

はあ…何書いてんだろ(賢者タイム)

『海老雲呑と浅利の塩そば』

30食くらい 大盛不可

ノーマル¥1,100 (雲呑3個)
スペシャル¥1,250 (雲呑5個と味玉)

浅利出汁のスープに海老の香味油をビンビン効かせた一杯になります。
今回は海老の身を入れた雲呑を作りましたので、一味違った味わいになるハズです。
ぜひともご堪能くださいませ。

しかし本題のハズの限定ラーメンの説明が日に日に短くなっている気がします🥹

明日も10:30頃にオープンさせて頂きます。
宜しくお願いします。