今週末は横田基地でお祭りが行われている。
あの高く張り巡らされた金網や物々しいフェンスに覆われ、普段は入る事が許されない米軍基地の中に1年に1度だけゲートが開放され入場を許される日がある。いわゆる日米友好祭というヤツだ。

基地の中では米兵達がフードやドリンクを売ったり、ゲームやショーが行われていたり、戦闘機や旅客機などが展示され間近で見れたりもする。
この辺のお祭りの中でも、かなりの人気で土日は拝島から福生まで人で溢れかえるだろう。
僕自身もアメリカは大好きだし、子供の頃からいつでもアメリカは憧れの対象だ。

それなのに友好祭で楽しんでいる人達、親子やカップル、ミリタリーマニアや自分自身を冷静に見つめ心のどこかでこう思う。

『日本は戦争で負けたんだな』

あの広大な基地のスケールや屈強な米兵達を近くで見たり触れたりすると、そりゃあ日本が勝てるわけないよなって妙に納得すらしてしまう。
そこに敗北感は無く、諦めにも似たような感情で清々しい気持ちでアメリカを受け入れている。

そんな友好祭では日曜のフィナーレで季節外れの花火が打ち上げられる予定だ。
日本人だろうがアメリカ人だろうが関係無く、花火というものは人の心を打つ。
様々な色や形、胸に響くほどの爆発音が魅力だが僕が感じる最大の魅力は、空高く打ち上げられ、人々を魅了したと思った瞬間に消えてしまう。
同じ花火は2度と上がる事はない。
その儚さこそが、花火の美しさだと思う。

最近悲しいことに、タイムライン上でラーメン屋の閉店の知らせをよく目にする。
閉店にはそれぞれ思いや理由があり、僕らに出来る事はそれらを尊重する事以外にない。
そして閉店の知らせを聞くと、惜しむ人達が連日押し寄せ行列が絶えなりなったりもする。
その光景を見る度に複雑な気持ちになる。

こんな事僕が言うのも変だけど。
皆様が好きなラーメン屋さん、当たり前に営業しているようで実は全然当たり前じゃなかったりもします。特に今の時代は原価高騰や人件費など続けるのだけでも相当な労力があります。
好きなお店、気が向いた時に出来るだけ食べに行ってあげてください。
閉店の知らせを聞き、惜別の思いで駆けつけてくれるのも嬉しいと思いますが、普通に営業している時に普通に食べに来てくれる事が一番の応援だと思います。

花火とラーメン屋は似ている。
ラーメン屋は儚いもので、その儚さこそが最大の魅力だったりもする。

結局何を言いたいかというと、明日も当たり前の顔して営業するから食べに来て欲しいって宣伝したかっただけです。
なんだよポエムじみた綺麗事言っといて、結局はただ宣伝かよ、戦争に負けた話とか必要ないだろって言いながら食べに来てくれるの待ってます🤡

そんなわけで季節外れの花火を見る前に、季節外れの限定をやります。

『枝豆ポタージュsoba(温)』

¥1,000. 30食

今回も枝豆を大量に使い、粘度高めの美味しいポタージュスープが出来ました。
麺はフィットチーネのような平打ち麺(200g)を使い、完全にクリームパスタに寄せました。
お馴染みのトッピング類も健在で、今回も抜かりなしでやります。
いつも大人気のこの限定、年に2回くらいしかやらないので、どうぞお見逃しなく!

明日も10:30頃にオープンさせて頂きます。
宜しくお願いします。