ツール・ド・湯浅 2012(その2) | 屋根裏のコンセント

屋根裏のコンセント

 こうしてアンチエは、
  昼はロードバイクで和歌山県の観光地やグルメスポットを訪れ、
   夜は酒を片手に映画を鑑賞して、
    夜中にひっそりとブログを更新する生活を送ることにした。

さてさて湯浅の『甚風呂』へやってきました。

『甚風呂』は幕末から昭和の終わりまで営まれていた銭湯です。
正式名称は『戎湯』というのですが、経営者の名前から愛称でそう呼ばれていました。
営業を終了してからは空き家となり、雨漏りなどで痛みが進んでいたそうですが、6,000万弱の県と国等の補助金で無事に改修工事を終えました。
現在では、往時の生活様式を伝える古民具の展示場となっています。

小説を書くためにクロスバイクに乗る
ひし形の窓が綺麗です。

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番台を抜けると男湯が…。
いまの銭湯と少し違いますね。

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すごく底が深いです。
普通に立って、肩から上が出るくらい。
子どもにはキツいと思います。

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さらに進むと中庭を発見。
この辺りは経営者の居住スペースでしょう。
飲むには適しませんが、まだ井戸水が出ます。
キコ、キコ、キコとやると冷たい!!
天然の冷水を腕の付け根から浴びて、顔をじゃぶじゃぶ洗って、汗を落とします(できれば裸になって浴びたい)。
若干風呂屋的な使い方をさせて頂きました。

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居間等には、たくさんの古民具が展示されていて、地元のおばちゃんがボランティアで説明してくれます。
入場料が無料なのに懇切丁寧に説明して頂いて、申し訳ないくらい…。
寄付の募金箱くらい置いてもいいのでは?
それにしても、おばちゃんスゴイ博学! その説明にいちいち深く頷いてしまいました。

憶えている限り書いてみます…。

船箪笥(左上):
中は桐で出来ていて、桐は水を含むと膨張する性質があるため、密閉されて海水が入らないしくみ。
また、木製のため水に浮き、浮き輪代わりにもなる。
家紋が入っていて、誰の積荷か分かる。海賊に襲われたら、まずはこれを海へ捨てた。

火鉢(右上):
右側にキセルが入っている。右でも左でも押せばクルンとまわって、下のキセルをサッと取り出せる。
木製製品がこれだけ時を経ても変形せず使えるのは、長い時間をかけて木を乾燥させて、確かな技術で丁寧に作られている証なんだとか。
角の継ぎ目も本当に美しいです。

そろばん(左下):
昔のそろばんは16進法(上の玉1つが5、2つで10。下の玉を足して15)だった。
そろばんの下側に板があるのは、商談の際、先方からいくらとはじいているか見えないようにするため。
「これでどうですか?」とはじいた結果を見せて駆け引きする商談用。
その奥の印鑑入れみたいなのは、煙草を巻く道具。さらに奥は矢立という昔の携帯ペン。
中に筆がすっぽり入って、先の方に墨を染み込ませた綿が入っていて、松尾芭蕉もこれを使っていたそうな。下の紙は売掛帳。

ふいご(右下):
持ち手部分を開くと中の蛇腹に空気が入って、閉じるとノズルから空気がびゅうびゅうと出てくる。鍛冶屋などで使われていた。

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愛知のメーカーの100年前の機械式時計。
…何か違和感ありませんか?

そう、残念ながら“N”が間違っているのです。
英語が一般的ではなかった当時の空気が伝わってきて、逆に嬉しいです。
“MADE IN JAPAN”
その言葉が言い表す以上に日本製であることが分かります。
慣れない字が丁寧に書かれた筆跡から、当時の職人の面影さえ窺い知れて、何だか心があったかい。

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「霧笛」
海上の霧が濃い日は、これで大きな音を出して船が衝突するのを防いだ。
先のふいごと同じ原理だと思いますが、持ち手部分を開いて閉じていくと、ものスゴイ音が出ます。
それも長~く。

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左は江戸時代の藩札。地域共通券みたいなもの。何両も持ち歩くのは重いので、これで代えた。
しかしこれほどそろっているのは珍しいとのこと。

右はおそらく昭和初期の紙幣。
右上の比較的大きなものは大正時代の紙幣らしい。

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戦後に出たこの紙幣なんかは、左側が米国の“米”に見えるとか、右側左下の\10の背景がアメリカ兵の横顔に見えるとか、果ては四角の囲いが日本を勘定な鎖みたいなもので囲っているとか言われ、物議をかもしたそうです。

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映画『マーズ・アタック』の火星人、ではありません。
『アラレちゃん』の作者、でもありません。
昔の電話機です。
右側のくるくるを回すと真ん中のベルが鳴って、発電もするとか。
受話器、けっこう重いです。

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この休憩所も地元の方々がボランティアでされています。
お茶を頂いて水分補給をします。

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帰りの有田大橋から沈みゆく太陽をパシャリ。
ものスゴイ何かが爆発しているようにも見えます。

しかし早く帰らないと暗くなる!
ということで、ダッシュで立ち去りました。

湯浅のボランティアの方々に感謝!!



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