水洗トイレの話① -モダントイレの原型- | -アンティカペディア-

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イギリス、フランス、イタリアからのアンティークをご紹介させて頂きます。定番品からマニアックな物まで時代背景やそれに付随する情報を交えてご紹介させて頂きます。

こんにちは。


今日はトイレの始まりと発展についてです。


毎日当たり前に使っている水洗トイレですが、その始まりの一番古い記録では紀元前2800年頃だと言われております(その頃は水洗トイレと言っても溝を掘って川に流すという程度ですが。。


現代のモダンなトイレの原型になったのは1596年、最初のモダントイレはエンジニアでも発明家でもなく、作家のジョン・ハリントン(1561~1612) によって開発され、クイーンエリザベス一世の住んでいたリッチモンドパレスと自分の家に備え付けられました。
       

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Jacks(古い俗語でトイレの意味)を文字ってAjax(エイジャックス)と名付けられました



それから179年後の1775年、時計工のアレクサンダー・カミングス (1733–1814)が

水洗トイレで初めて特許を取得しました。 特徴は何と言ってもSトラップでしょう。 



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↑排水管がS字にカーブしておりますね。これをSトラップと言います。 これにより排水された水で溜まる事で蓋がされ、下水からの臭いや虫や動物の侵入を防ぎます。 現代でも洗面所、キッチンシンクでこのSトラップが見ることができますね。 約240年も前から現在に至ります。



そして1778年、前回登場したジョセフ・ブラマー(1749~1814)が改良を加え特許を取得
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 便器の内底にフラップを付けレバーを引くとパカッと一気に流す仕組みを採用



◆公衆トイレの誕生
1851年、ロンドン万国博覧会でジョージ・ジェニングス(1810~1882)が初めて公衆トイレを設置(設置数69台)。 来場者の827,280が1ペニーを支払って使用することが出来ました。



イギリス英語で 『spend a penny =トイレに行く』 はここから来ました。


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公衆トイレと言ってもリフレッシュルーム的な感じで、腰掛に掛けながら、アテンダントから手拭きタオルが渡され、ブラシで髪を整えてもらい、砂埃で汚れた靴まで磨いてくれて、そしてレディーにはラベンダーウォーターのサービスもありと至れり尽くせりだったようです。

この位の時期からトイレをビジネスにと目を付ける人達が出てきてトイレもお洒落になります。

続きは次回。


それでは。



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