インデックス投資の入り口戦略は既にベストな手法としてドルコスト平均法が語りつくされていますが、
インデックス投資の出口戦略はほとんど語られていません。
そこで、私はある程度有効な換金戦略を考えました。
この記事の大筋を考えた後、ググってみると同じような事はすでに考えだされていましたけど。
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インデックス投資におけるある程度ベターな出口戦略は
「定口解約」です。
定口解約について語る前に、まず一般的に考えられている定額解約の弱点を考えてみます。
解約するファンドの基準価額は解約途中も日々変動しています。
そうすると、毎月10万円定額解約をする場合以下のような事が起こります。
1:基準価額が1万口あたり1万円の時は10万口の解約
2:基準価額が1万口あたり0.8万円の時は12.5万口の解約
3:基準価額が1万口あたり1.2万円の時は8.33万口の解約
以下続く・・・・
上をみると、
「基準価額が高い時は少なく解約(利食い)し、基準価額が低い時は大きく解約(損切り)している」
という事が分かります。
要するに安値で売って、高値で欲張って手放さないという、デイトレード負け組のような戦略を取っていることになります。
これはドルコスト平均法の真逆のような戦略であり、合理的なインデックス投資家が取るべき戦略としては「ベター」とは言えません。
もちろん、高値で大きく解約(利食い)し、安値で小さく解約(損切り)するのがベストですが、
インデックス投資では「投資タイミングははかれない」ことが前提ですので、自身の相場観に従って解約口数を変更するというのは
投資戦略に一貫性がないと言えます。(別に一貫性があるから良いとも言えないのですが)
また、定額解約では、基準価額が大きく低下したときに、思わぬ速さで解約を行ってしまいます。
その結果
「30年かけて積み立てた投信を10年かけて解約しようと思ったのに、7年で解約し尽くした」
というようなことも起こりえます。
そこで、インデックス投資家のある程度ベターな換金方法として「定口解約」が挙げられます。
定口解約では上記の定額解約の弱点は防げます。
どんな基準価額の時でも定口で解約すれば
安値で極端に大きな口数を解約したり、高値で極端に少ない口数を解約したりする失敗は確実に防げますし、
「自分年金として10年で投信を解約する」という計画は間違いなく守れます。
ただし、月々の換金額は当たり前ですが変動します。
1:基準価額が1万口あたり1万円の時に10万口の解約 →10万円
2:基準価額が1万口あたり0.8万円の時は10万口の解約 →8万円
3:基準価額が1万口あたり1.2万円の時は10万口の解約 →12万円
以下続く・・・・
月々の換金額が変動すると、生活費の計画が立てにくいかと思いますが、
そもそも公的年金は定額で受け取れますし、定期預金等の運用資産以外の資産は定額で解約しても何の問題もありません。
最低限の生活費は定額の年金と預金の取り崩し、
上乗せ部分を変動幅のある投信の取り崩し
という2本立てで行けば良いと思います。
ちなみに私は現在個別銘柄をるいとうで積み立てており、これを老後資金の一部にしようかと考えています。
これを解約する時はおそらく定口解約になるでしょう。