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1.肉体と精神の健康


健康であろうと努力する態度




2.自分を全体生命の一部であると感じること


全人類の一部であり、生起する一切の出来事の責任も分有している




3.「思考と感情」は「行動」と同じ意味を持つ


わたしたちの悪い感情は相手を傷つけるのと同じ効果を持ち、良い感情は善行からと同じ利益を世界は享受する



4.精神の天秤


物質界と自分の魂=霊的存在とのバランスを取りましょう




5.一度決めたことをやり通す


高次の世界にとっては、行動に対する愛だけが決定的

成功を追い求めるのではなく、決意した力から発する行動に喜びと満足がある




6.感謝すること


自分の存在は全宇宙からの贈り物




7.人生に統一を与える


1~6までの全てにふさわしい人生にする 




8.破壊傾向の禁止


神秘修行者は破壊のための破壊を、どんな場合にせよ、行為においても、言葉・感情・思考においても行ってはならない

悪意に対するもっとも正しい戦い方は、善意を実現することにある




9.努力そのものを愛する


成功への愛ではなく、努力への愛




水木しげる先生が11月30日にお亡くなりになりましたが、その折に先生の「幸福になるための七か条」というものを読みました。

その中の「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない」という言葉は、まさにシュタイナーの言いたかったことと同じではないかと思いました。成功や栄誉や勝負ではなく(結果的な成功や勝ち負けなど大概は虚しいものですどこが結果なのかもわからないし)、「好きの力を信じる」「しないではいられないことをし続けなさい」と、自分の行動・意志そのものを原動力とするというか、それ自体に没頭できること、それこそが幸せや満足なんだ、というメッセージを頂いた気がしました。


第五条「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」とありますが、これは決して努力を否定するものではなく、上記のように好きという意志から発した努力(努力への愛)が「収入」という具体的な物質世界の測りからは逸れてしまう可能性もあるよ、という警句だと思います。


でも、あえてそれを続けよう、自分が本当に楽しい好きだと思えることなら、努力は苦しみではなく楽しみや幸せになっていく、そこで改めて「好きの力を信じる」ことが必要になってくるのかもしれません。


七か条の最後は「目に見えない世界を信じる」でした。


神秘世界に傾倒した水木先生の偉大な、またこの時期に真に重要なメッセージであったと感じました。ご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。