地球紀第4循環(現在)のあと、3つの循環(第5~7循環)が通過していきます。この間に、地球意識はますます完成していくことでしょう。

第7循環が終了すると、地球は休息期を迎えます。それは、一見死滅してしまったように見えますが、植物が冬には葉や花を落とし枯れてしまったように見えても、春になると新たな芽が出て茎が成長していくように、閉じた循環の中でも地球は生きているのです。

現在地4


人智学では、生命が外的に展開する進化状態を「マンヴァンダラ」、その間の休息状態を「プララヤ」と呼びます。

 この休息期が終わると、地球が木星に変化し、ふたたび先行する土星・太陽・月・地球の4状態が繰り返されます。

そして、第5木星紀になってはじめて、木星意識の段階にまで到達します。


 現在の地球上での人間は、肉体・エーテル体・アストラル体・自我から成る四重の存在です。この四重の本性の中に、高次の進化への萌芽が含まれています。

自我の働きかけ➡アストラル体➡霊我(マナス)
自我の働きかけ➡エーテル体➡生命霊(ブッディ)
自我の働きかけ➡肉体➡霊人(アートマ)

 現在の進化期では、アストラル体を変化させることにあらゆる努力が注がれています。(肉体・エーテル体を変化させることは将来の課題です)


 人は、肉体を最も低次な、最も不完全なものと見なすかもしれません。確かに将来、エーテル体とアストラル体は、高度の完成を迎えるでしょう。

しかし現在の時点では、肉体の在り方が、エーテル体やアストラル体よりも完成されています。肉体を低次で不完全と考えてしまうのは、自然界で最も低次の存在界である鉱物界と共有しているからです。

(同様に、エーテル体を植物界と共有、アストラル体を動物界と共有している)

 肉体の素材や力が作用する働きの中には、構成上極めて優れた叡智が現れています。大腿骨一つ取って見ても、現代のどんな土木技術、建築技術もその叡智には及びません。人体を支えるのに必要な支持力を十分持つことができるように、最小限の素材が最大限の力を発揮できるように使用されています。

このような自然の建築技術の成果、人間の頭脳や心臓、また全身という見事な構造物に対しても、我々はその前でただ驚嘆することしかできません。

 アストラル体は、快不快・情熱・衝動・欲望などの担い手です。心臓に悪い嗜好品を取りすぎるという一点を見ても、アストラル体が肉体よりも不完全であることがわかります。

これは、エーテル体や自我の場合も同様です。現在の自我は、誤謬と幻想の中で、瞬間から瞬間へと手探りで叡智へ向かって歩いています。

 肉体は、土星から始まり、太陽➡月➡地球という進化をすべて体験してきました。これらの遊星のすべての作用力が次々にこの肉体に働きかけてきたからこそ、肉体は今日の完成度にまで達しました。

肉体こそ、現在の人間本性の中での最年長の部分なのです。

<出現した時期>
エーテル体…太陽紀
アストラル体…月紀
自我…地球紀


(「アカシャ年代記より」より)