貴女には誓い合った相手がいたというのに
幾つもの夜を貴女と重ね合った
熱くなった事に間違いはなかったが
消灯した空間には偽りの恋と欲望しかなかった
心のスキマが埋まると思った関係は
続ければ続けるほどスキマがスキマを広げて
一緒に見た朝焼けはスキマが傷口に変わり
光が傷口に沁みた
嵌まれば互いに出られなくなってしまうから
貴女に何も言わず勝手に終わらせた
偽りの恋
欲望のままに突っ走っていたあの頃