カーテンを
しめきって
朝と夜を
ぼくはしらない
むりをしちゃだめと
ぼくがぼくに
いいきかせて
いきをすってはいている日々
カーテンのそと
もしかしたら
たくさんの恋や夢が
あるいてるのかな
だけど
厚いカーテンを
あける勇気
ぼくには なくて
ためいきで
おなかが いっぱいなんだよ
7日ぶりに
ポストをあけて
ぽつりと はがきが
おちた
なみだで ぬれた指で
にじむ文字は
走りがき
右につりあがった文字は
やさしさで
あふれていた
メールがたまったまま
不安がたまったまま
ときおり
くずれおちるような動悸に
めまいがして
きみの文字は
やさしさであふれてる
カーテンをすこしあけて
そとの歩道をみおろして
いつのまにか
ポプラの黄色で
ぼくの瞳がそまる
君からのたより
昔風に 万年筆で
書いてある
こころからの
やさしさでくるまれる
「むりせず むりして 歩こうよ」
そうだね
昨日よりも
前にすすめないぼくだけど
むりせずむりして歩いてく
すこし 窓をあけてみて
すこし むりなら
閉めればいいさ
むりせずむりして歩こうよ
きみのやさしさ
まるで マシュマロ
かむちからも いらなくて
むりせずむりして歩いてく
ポプラの並木を
いつの日か
たぶん きみと
手をつなぎ
むりせずむりして歩いてく


むりせずむりして歩こうよ
むりせずむりして歩こうよ
