散文詩 「 とんねるのなか 」 | あいらぶありす

あいらぶありす

2019年9月26日
お星さまになったありす姫(享年12歳7ヶ月)と
2021年1月2日
お星さまになったチョコ
たん(享年14歳4ヶ月)と
家族のために一生懸命な
パパ & はすなこと橘まゆの日々のブログです♪



憐れみなんて

かけないでください

氷のように

薄い情けなど

わたしには

まっぴら


いばらの蔓を

身体に巻きつけ

孤独と向き合い

苦しみあえいでいる

いまのわたしには

憐れみという

うすっぺらな光さえ

見えない



拠りかかることも

ゆるされず

身を棄てることも

叶わずに


何処が入口で

何処が出口か

迷い続ける



毎夜 毎夜

手探りで

手探りで わたしは居るのです

真っ暗な隧道のなかに



いまはもう

手をふってくれた

友も いない



いつか

出口を 探しだし

そこに

辿り着けるまで

わたしは

わたし独りで

痩せた身体を

ひきずりながら

歩き続けていくのです