私の父は、生前、
飛行機と船と、カサブランカの花が、
好きだった。
こどもが、そのまま 大人になったような
そんな人だった。
以前、「戦後70年短歌」で、
父が、17歳の時、長崎にて被爆し、
特攻隊に志願していたことを
書かせていただいた。
父は、大好きだった空に、
言い尽くせぬ思いが、
あったに違いない。
父と一緒に、予科練にいた青年達も、
生きて わが子を抱きたかったろう。
父の日に捧げる短歌。
「 遠い日の空を 翔けゆく 戦士たち
今 カサブランカを そっと捧げむ 」

今年は、命日に お墓参りに
行くからね、お父さん。
父の日 おめでとう。