俳句だいあるりぃ ~ありすの初恋~ | あいらぶありす

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2019年9月26日
お星さまになったありす姫(享年12歳7ヶ月)と
2021年1月2日
お星さまになったチョコ
たん(享年14歳4ヶ月)と
家族のために一生懸命な
パパ & はすなこと橘まゆの日々のブログです♪


「初恋はダイアモンドダストの如くなり」



ありすの初恋は、たしか6ヵ月位の頃

だったと思う。




ボルゾイのフェ○くん。

走る姿は、サラブレッドのような

白い貴公子。

フェ○くんのママは、往年の女優さんで

パパは作曲家だ。

フェ○くん自身のパパママも、

名犬で、フェ○くんは、

チャンピオンになるべく育てられていた。

ある日の朝のお散歩で、

ありすとフェ○くんは、

恋に落ちた。

「フェ○は、ありすちゃんのこと

大好きになったのね。

こんなに 女の子に夢中になる

フェ○を 見るのは、初めて 」

そう、フェ○ママは、言った。



その2人にも、別れの時が

訪れた。

「ごめんね、ありす。」

と言って 私は引っ越しを決めた。

恋は、かけらになり、やがて

粉々になり、蒼く澄んだ空気のなかを

煌めきながら、泳ぎ、

やがて 消えていった。

それは、いくばくかの哀しみと

美しい記憶を 刻んだ。

きっと、ありすが いま

麗しく時を重ねていられるのは、

白い貴公子への初恋の煌めきを

今も 胸の奥に しまっているからだろう。


その後、フェ○くんは、

パパママとともに

ありすに逢いに来てくれたことがある。



ありす、ごめんなさい。

あなたの恋を ママが

ひきさいてしまった。




「あたち、今も フェ○くんが、好き。」





「今晩、夢で

フェ○くんに、逢うわ 」


初恋は、夢のなかで

また 新たに煌めく。

ダイアモンドダストのように。