前回①を書かせてもらいましたが
こちらは図書館で借りたもので
ちょうど20年前の本なので
医学の進歩により
情報が更新されているものもあると思いますし
先生によっても見解が異なるものもあるので
参考としてまとめさせて頂いています
ーーーーーーつづきーーーーーー
◆大抵の乳幼児は耳の穴が狭い
耳あかがたまると耳栓がつまった状態になる
放置しておくと、そのボリュームに脳が慣れてしまい
掃除をした後に耳をおさえないと耐えられない状態になってしまうこともある
最低一年に一回は耳鼻科に診察してもらうと良い
◆乳児の鼻かぜは95%の確率で急性中耳炎も起こっている
小児科で『鼻かぜ』と診断を受けても
耳鼻科で『急性中耳炎』と診断されても
子どもへの治療は同じである
ただダウン症児と健常児とは中耳構造が違う
分泌物も粘り強く、固まりやすく、排泄しにくい
中耳の中に出てきた分泌物が簡単になくならないために
難聴を引き起こすことがある
◆風邪の症状がなくなっても声かけに応答するのが鈍いと感じたら
『浸出性中耳炎』の疑いがある
ダウン症児の浸出性中耳炎は長引く傾向がある
また難聴と診断された場合でも
浸出性中耳炎を治療することで改善されることもある
◆聴覚検査で行われる脳幹刺激聴覚検査は
音刺激から脳波のパターンを見るが
ダウン症児はこの検査で難聴と診断されることが高頻度である
それは脳組織自体が十分に成熟していないことにより
反応が少ない可能性がある
そのため検査をくり返した結果
年齢が高くなるにつれて正常反応と判定される子どもが多い
◆ダウン症児は首の筋肉や腱の力が弱く
第二頚椎の関節に関わる突起構造が小さいことから
しっかりと保持されない傾向がある
ダウン症児の15%が頚椎関節が不安定であるとされている
これが不安定であると
第一頚椎と第二頚椎の位置が相互にずれて
頚椎の内部を走っている脊髄神経の束が
ずれた頚椎によって強く圧迫される
神経が圧迫を受けると四肢麻痺、感覚麻痺
呼吸困難などを起こしてしまうため
早期発見が大切である
これを診断するために頚椎レントゲン検査やMRIにより検査をする
一般に三、四歳の時期に行い頚椎脱臼の有無を調べる
◆首の異常が発見されたら
手術を必要とするのは極めて少数だが
日常生活の制限はそれなりにある
首や頭に過大な力がかかる運動を禁止される
しかし第二頚椎突起構造がしっかり育ったことや
周辺の筋肉や腱が力を増したことにより
一年後に『異常なし』になる子もいる
◆しもやけが比較的多い
暑い夏の頃から皮膚を鍛え
冬になれば水にぬれたままにしておかないことを教える必要がある
◆足の裏は扁平足な子が多く
またタコができやすい
足の裏の皮膚全体が
しっかりと床をつかんでいる感覚を育てることが大切
靴下よりも裸足の方が効果的
芝生の上を一歩一歩踏みしめて歩いたり
磯の岩の上を歩いたりして
足の裏のコントロールを強化するのが良い
◆はじめて立ち上がるようになると
足の指全体が緊張のあまりか
足の裏側に曲がってしまい
つま先が折れてしまう格好となることがある
乳児が座り姿勢ができるようになったら
その子の脚の高さの子ども椅子を購入し
それに座らせる時間を多くとってあげる
だんだん床に足の裏をべったりとつけている感覚が
当たり前になってくる
◆ダウン症児は関節を支えている筋肉や腱の力が
弱いことを自分でわかっているのか
ジャンプなど関節に大きな負荷がかかるような運動を避ける傾向がある
『こわくないよ』と手本を見せて誘導してあげることが大切
◆歩行器をつかう目安は
足がいつも前進する方向に運ぶ場合
後ずさりする方向であれば禁止
これではバネのきいた歩行運動ができないため
ひざの関節にバネがきいている子は
好奇心をかけたてるようなことがあったとき
はずむようにして移動するようになる
◆一般にダウン症児は
平均して二歳四ヶ月で歩行しはじめる
◆ひざの関節を曲げたり伸ばしたりの運動を
とりわけ苦手にしているダウン症児は
ハイハイをあまりせずに
いきなりつかまり立ちをやり
伝い歩きをする子どもが多くみられる
◆ひざの関節を曲げたり伸ばしたりの運動が苦手なため
ハイハイの姿勢でも
ひざを伸ばしたままの『高這い』を示す
これを強制しても時間がかかるだけ
いきなり立ち上がり訓練に入っても
その後の経過にきわだった違いが認められない
◆立ち上がり体操
①子どもを小さな椅子に座らせる
②おもむろに重心を前方に移す
③つま先に体重がかかることで
ひざの関節の伸展が誘発され
立ち上がる動作が完成する
④立ち上がったところで
すぐに重心を背後に移させると
また椅子に腰を落とす
⑤これを繰り返す
◆つま先をそろえて立ち姿勢をとることを
早くからやると
股関節のゆるみが抑制される
つま先に力をこめさせる運動は何にでも効果がある
》》》つづく
