私はすぐに病院へ駆け付けた。


病室に入ると
人が寝ていた。


どうやら店長らしい。


店長の顔は変わり果てていた。




すると警察が病室に入ってきた。


私は黙礼をし、
ずっと気になっていた死因を訪ねた。


やはり他殺であった。


ただ殺人犯は店長とは面識のない高校生の集団らしい。


店長は裏で何かをやっていて
店長自身が知らない人にも、怨まれるような事をしてたのかと少し落胆した。


だが高校生達は殺す気は全くなかったらしい。


昨日の18時頃、店長は近くの公園に行きベンチに横たわって寝ていたそうだ。


そこへ例の高校生達が公園に来て、その中の一人がサッカーをしたいと言い出したらしい。


公園に落ちていたボールでサッカーをしていると
ボールから段々、血が噴き出してきたようだ。


ボールをよく見ると人の顔だったから彼らは恐くなりその場から逃げ出してしまったという


そのボールに間違えられた人こそ店長だったのだ。


たまたま通りかかった老女が高校生の逃げている様子を目撃し、警察によって彼らは捕まった。


その話しを聞いて
私は素直に悲しむことができなかった。


私も以前、店長をボールと間違え蹴ってしまったことがあるからだ。




一ヶ月後―


店は店長の息子であるHIROMICHIが受け継いだ。


店名も変わり、
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我々は日々円満に過ごしている。
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新しい店長の誕生だ。


めでたしめでたし。

翌日、私はいつもより早く出勤した。


店長はすでに店内を探し続けていた。


私も一生懸命、探すふりをした。


結局、その日店長は探し続けるだけで、仕事場には出てこなかった。


このままでは店長はずっと仕事場へ出てこないのでは?
そう思ったが、返す気にはならなかった。


しかし、次の日出勤すると仕事場には店長の姿があった。


「店長おはようございます。
さすがに諦める気になりやしたか?」


だが彼はそんな甘い人ではなかった。


よくみてみると両手両足に5本ずつのパワーバランスが付けられていた。


おかげで全然ブレない。


ブレなさ過ぎて前に進むのも困難になっている。


「店長、さすがに一本ずつにしてください。
それでは逆に仕事になりやせんよ。」


「一本ずつ?
そんなんじゃブレブレで立てなくなっちまうよ!」


昨日は立っていた。


完全に気が狂って、我を見失っている。


すると店長が私に聞いてきた。


「お前、最近バランスがいい様に見えるけどどうしたんだ?
ひょっとしてお前もあれつけてんのか?」


「あっ、いやそれは…」


ちょっと見せてみろと、進みづらい脚を運ばせながら迫ってくる。


完全に追い込まれてしまった私は、店内を飛び出し逃げ出してしまった。


自宅に着き、そこでやっと取り返しのつかない事をしてしまった事に気がついた。


もう逃げ場のない私は、ある決心をした。


「葬るしかないか…」


自分自身でも異常な考えだとわかっていた
しかし、あれを守るためにはそうするしかないと考えた。






だが翌朝、思いもよらぬ展開へと進んだ。


まだ朝食を摂る前の事だ。




「トゥルルルー……」


「はい、もしもし」


「あっ板橋警察です。」


昨日の夜、店長が殺されたという知らせだった。
皆さんもご存知の通り
現在、私と店長は非常に気まずい仲になっております。


その全てを語り尽くします。


ある日の夜
私は不良グループの一員として
商店街で暴れていました。


私達のボルテージが丁度上がってきた
その時


なんと商店街に店長の姿があったのです。


私達は目が合い
店長は徐にこちらへ寄って来たのです。


「店長、なにしてはるんすか?」


「お前知らへんか?」


「何をですか?」


「俺のパワーバランスがないねん。」


完全に狂ってる。

商店街は血の海だというのに。


さらに


「見つからんかったら仕事は出えへん
こんなバランスじゃ仕事にならんわ」


そうなのだ、彼は生粋のパワーバランス信者なのだ。


「わかりました。
明日わいも一緒に探しやすから
今はお帰りください
お願いしやす。」


そう言うと
渋々帰って行った。


その日はこのまま気が乗らないまま
商店街を後にした。


しかし家に帰っても高まる鼓動を抑える事が出来なかった。


なぜなら、
















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実は俺が持ってるねん。