2017年10月11日にプロ野球球団の日本ハムファイターズが、大リーグに挑戦予定である日本屈指のプロ野球選手の大谷翔平選手が「足関節有痛性三角骨(足関節後方インビンジメント)」の除去手術を受けるという発表をおこないました。

 

プロ野球選手ともなると、足関節に大きな負担がかかるのは言うまでもありません。

 

大谷翔平選手は、「万全の状態で新しいシーズンを迎えるため、公式戦終了直後のこの時期に手術を受けることにしました。

 

自分なりのパフォーマンスを出せるように、手術後はリハビリと練習に努めます。」とコメントしました。

 

有痛性三角骨とは、足首の後ろ側が痛くなるスポーツ障害です。しかし、有痛性三角骨とはどのような障害のことをいうのでしょうか。

 

手術療法以外に、治す方法はないのでしょうか。

 

今回は、有痛性三角骨の原因と対処法について解説します。

 

有痛性三角骨とは

足首を痛めた人が「足首の後ろ側に、何か挟まったような感じの痛みを感じる」「足首の後ろ側の奥の方が痛みを感じる」などと訴えることがあります。

 

このように、足首の後ろ側に痛みを感じる場合は、「有痛性三角骨」「足関節後方インピンジメント症候群(三角骨障害)」による疾患の疑いが高いかもしれません。

 

三角骨の症例は、1864年にMartin・Gruber(マーティン・グルーバー)が「Talus secondarius(第二の距骨等)」として、初めて医学会で報告しています。

 

通常、距骨(きょこつ、踵骨(しょうこつ、かかとの骨)の上にある骨)という骨の後ろ側に「ossicle(骨核、二次骨化中心)」という小さな骨が小児期に出現します。

 

この骨は、徐々に距骨と癒合して外側結節になると考えられています。

 

有痛性三角骨障害とは

有痛性三角骨障害は、10代半ば頃から多くみられる疾患です。

 

有痛性三角骨は、足首を下方に動かす底屈(ていくつ)動作を頻繁におこなうことにより発症するといわれています。

 

有痛性三角骨は、三角骨やその横を通っている筋肉(長母趾屈筋)に負担がかかるために、患部周辺に炎症が起こり痛みが生じるといわれています。

 

日本では、小学生高学年からスポーツが盛んにおこなわれるため、10代半ば頃からこの疾患が多くみられるのです。

 

有痛性三角骨が多くみられるスポーツは、野球やサッカー、ラグビー、バスケットボール、クラッシックバレエなど、足首を多く使うスポーツです。

 

有痛性三角骨の症状は、足首を多く使う反復運動などをおこなったときに徐々に痛みが生じる場合や、捻挫などで足首を痛めた場合に痛みが生じる場合があります。

 

足首を捻挫した場合は、「距骨後方突起骨折(Shephard’s fracture)」との鑑別が難しいといわれています。

 

有痛性三角骨で痛みが生じる場合は、患者さんはアキレス腱前方に痛みを訴えることが比較的多く、足首を底屈したときに疼痛が生じます。

 

有痛性三角骨の治療

有痛性三角骨の基本的治療方法は、保存療法です。

 

具体的には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs) の薬剤による投薬治療です。

 

NSAIDsとは、抗炎症作用や鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称のことです。

 

医学的広義では、ステロイドではない抗炎症薬のすべてが含まれています。

 

また、底屈したときに患部に疼痛が生じるため、足首を底屈させないように底屈制限するサポーターを使用したりテーピングで固定したりする方法もおこなわれます。

 

ただし、テーピングやサポーターで、痛みが完全になくなることはありません。

 

他には、局所に対してステロイド剤や局所麻酔薬を注入する治療方法もおこなわれます。

 

ただし、NSAIDsやステロイド剤などは副作用があるため、服用する場合には注意が必要です。

 

大谷翔平選手などのようにスポーツを続ける人は、三角骨を除去する手術療法を受ける人も多いようです。

 

しかし、手術で三角骨を除去したのにもかかわらず、患部周辺に痛みが生じるなど再発することもあります。

 

これらの治療方法以外にも、低周波などの電気治療や患部を温める温熱療法、患部付近をマッサージやストレッチをおこなう方法があります。

 

ただし、無理矢理おこなうマッサージやストレッチは患部を痛める可能性があるため、注意が必要です。

 

あんしん療法による考察

有痛性三角骨の主訴は、本来距骨と融合するはずの三角骨が融合せずに、遊離することにより患部に痛みが生じます。

 

そのため、スポーツの強度が増すことで三角骨に負担がかかり、患部に痛みが出ます。

 

もちろん、三角骨を除去する手術療法も有効な治療方法であり、手術しないと痛みが取れないのではと不安に駆られる人もいるでしょう。

 

しかし、たとえ三角骨が遊離していても問題なくスポーツしたり、仕事したりしている人が多くいるのも事実です。

 

さらに、前述したとおり手術して三角骨を除去したのにもかかわらず、痛みが患部に残っていて有痛性三角骨が再発することもあります。

 

ということは、三角骨以外の何らかの原因が考えられることになります。

 

例えば、足首のズレ(転位)や脳の間違った痛みの記憶により、患部に痛みが生じる場合です。

 

大切なことは、三角骨がスポーツや仕事などで痛みが生じない足首の環境を整えてあげることがポイントです。

 

 

有痛性三角骨は、さまざまな検査や治療方法がありますが、全てが有効なものとはいえません。

 

また、有痛性三角骨による疾患だけでなくどの疾患にもいえることですが、痛みなどの不快な症状が生じる場合には速やかに症状を解消することが重要です。

 

あんしん療法による独自の検査方法や完全無痛で優しい施術は、有痛性三角骨などさまざまな疾患から生じる諸症状のほとんどがその場で変化することに気付きます。http://www.ansindo.jp/impression/index.html

 

また、有痛性三角骨だけに限らず、さまざまな疾患について正しく症状や自分の状態を理解して、適切な処置をおこなうことが重要です。

 

たとえ重度の有痛性三角骨による痛みが生じていたとしても、適切な処置をおこなうことにより早期回復することは可能です。

 

人間の脳や身体は、痛みなどの不快な症状を患部に感じることにより、その周囲を緊張させて患部を守りに入ります。

 

その結果として、さらに患部に強い痛みやしびれなどの不快な症状を感じるのです。

 

あんしん療法による完全無痛の優しい施術は、安心感を与える信号を脳に送るため、脳から身体に対して緊張を解く信号が送られて身体の緊張を解除します。

 

その結果、その場で痛みの変化を、自分自身で理解することが可能になります。重度の有痛性三角骨による静止時や動作時の痛みも、ほとんどの場合がその場で身体の変化を理解できます。

 

有痛性三角骨の症状が生じた後に、1ヶ月以上も経過して痛みが減らない場合には、現在おこなっている治療方法が間違っている可能性が高いといえます。

 

身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれた治療方法に対して身体を守るため、身体に防御命令を発動します。これが、いわゆる「揉み返し」です。

 

その結果、患部周辺の筋肉が緊張して痛みが慢性化するため、痛む状態が長く続くと考えられます。

 

痛みをともなう無理なマッサージやボキボキする整体、ストレッチなどは、さらに痛みを悪化させる原因となります。

 

こうした療法を受けるには、注意が必要です。

 

あんしん療法では、施術後に日常生活なアドバイスなどもおこないます。

 

それは、良くなったのにも関わらず、仕事や練習後にまた痛みが戻ることがあるためです。

 

脳は、第一に身体を守る働きを担っています。そのため、今までおこなってきた間違った姿勢や動き方を再度おこなうことにより、痛みが戻ることがあるのです。

 

よって、あんしん療法では姿勢や動作、練習方法、休息、栄養など、個人個人に対して効果的なアドバイスをおこないます。

 

もちろん、どのような疾患でも、治る過程・スピードに違いがあります。

 

しかし、重度の疾患でも脳や身体に対して適切な働きかけをおこなうことにより、脳の内部表現変換がおこなわれて健康改善する可能性は十分にあります。

 

あんしん療法では、痛みなどの疾患の早期改善を目指し、早い段階で職場や学校に復帰できるように脳や身体にアプローチさせていただきます。

 

人の身体は、生きている限り必ず改善します。自分の身体や心を信じて、日々生活するようにしましょう。

 

また、あんしん療法の施術による改善例を紹介しますので、参考としてください。(http://www.ansindo.jp/impression/index.html)