過去3冊執筆しましたが、あんしんサポートが5万円火葬支援パックを完成する
までの経緯が最初で、あとの2冊は会員さん向けですから、半分は宣伝だったり
あんしんサポートのしている事、考え方など書けば良かった訳で、こんな僕でも
1~2週間あれば仕事の合間で書けるものばかりでした。
今回ある出版社の担当者さんとのやり取りをする中で、僕が一番伝えたい事って
なんだろう――、と改めて考えると『温かく送る』でした。
言葉は理解できても、現行の葬式では得られない確率のほうが圧倒的に高いわけで、
葬式経験はあっても、大多数の家族達は温かい葬式経験は無いでしょう。
なら、温かい葬式とは、どんな葬式なんだ!?
これを映像として、イメージとして理解して貰えるような文章が書ける文才など
あるのか――、どんな書き方をすれば未体験の人でも何となく理解できるのか、
結局、実践例の詳細を書く以外は無理だろうと考えました。
また現行葬式で行う様々な疑問も実例を挙げることで――、
・死後の葬式より存命中の葬儀が大事であること
・葬儀は大事だけど、あとに残る家族の生活はもっと大事であること
・死後費用の心配をせずに暮らす為の準備
さらには現行の葬儀、葬式に対する考え方の間違いと、葬式貧乏に陥れるのは、
葬儀屋と宗教者と親戚であることなど、12年間1000件以上の経験から得られた
真実を書きおろしました。
一旦全てを書き、読み直して不要な文字、不要な項目、宣伝項目は全て削除をし、
誤字脱字の校正も含め書き直す――、これを2度、3度、4度と繰り返す。
部分も含めたら一体何度書き直したのだろうとさえ思う。
4冊目にして初めての経験ですが、ひとつ気付いたことがあります。
読み直す度に書き直す箇所が見つかること、もしかしたら50回やっても書き直し
たくなる場所はある――、そんな気がします。
元々の文才が文才ですから、それほどの文章は書けませんが、本を書くなら何度
読み直したり、書き直せるかが大きなポイントではないでしょうか――、
もしかしたら、これが文才!?なのかもしれない――、
B6版サイズ縦書きで実質160ページほどですから、もくじ等で180ページほどに
なるでしょうが、設立から12年後にして葬儀支援として必要な葬式パックは完成
となり、来年以降は会員さんへの配布を考えておりませんから、葬式に関しての
執筆も、新たな発見や疑問が出ない限り今回が最後となるでしょう。
それにしても、以前のように何となく会員さん向けに書くだけでは、これほどの
書き直しはしません。一般大衆向けであったり、出版社の方の疑問や質問などが
なければ面倒だと思い、書き直しはしなかったでしょう。
今回の本が出版社発刊されても、されなくても、担当者の方や最初のきっかけを
作ってくれた方には本当に感謝です。自分だけなら甘えが出ますが、誰かがいて
くれ、質問、疑問を伝えてくれるだけで何度となく書き直せる自分がいる。
僕の場合、仕事も同じ気がします。
お金や自分為なら簡単に妥協するでしょうが、自分以外の対象者がいるから――、
多少のことがあっても踏ん張れる。目標の完成まで走り切れる。
ただ、目標とした内容が一応の完成をみた今、ポッカリ穴が開くかもしれない。
気力が減少するかもしれないとも思います。
僕の目標は相手がいるわけではありませんから作り出すものでなく、日々の中で
勝手にできるものです。
・5万円火葬支援パック
・低料金の安置施設と小さくても豪華な祭壇のある式場
・火葬と遺骨処理ができるパック
・永代供養墓と散骨場
・僧侶読経と戒名付きで15万円の家族葬
・拾骨は斎場担当者任せでなく僕自身が行う
この全ては会員さん達の言動が客観的に教えてくれた事ばかりです。
我々は葬儀屋の先人とは違う道を開拓しながら歩いてきました。
残念ながら現在同じ道を歩ている人を僕は知りません。
それを文字にして伝える――、
見た事も無いものを伝えるのは実に難しいですが、12年後今でも、新規入会者が
相変わらずいるのは、我々を必要とする人達がいる証拠でしょう。
我々が手助けできるのは、ほんの一握りですが、本書が家族が自分達で実現する
方法、死後費用に怯えなくても良い、そんな一端が担えるだけでも、12年前同様
団塊世代の終幕期に向け、警鐘を鳴らす一石を投じられると思っています。
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります