『自宅療養は自宅逝去の対策が必須』

『4』で医師には2パターンあるの中で後日詳細を書きますと書いた内容です。
自宅療養とは自宅逝去の覚悟をする必要があります。
それが昼間とか家族が起きてる時間帯なら救急車も呼べますが、就寝中だとか
外出中の逝去も考えなければなりません。

過去の経験談で言うと、元気に食事をしていた老人なのに、家族が食器を洗う
わずかな時間に亡くなってたという話しは何度か聞いています。
それらの共通点は90才を超える老人ということです。
元気に食事をしてた人が、わずか5分で亡くなる――、なら夜中の逝去は当然
のように考えられるし、ちょっと出掛けてる間、目を離した時もあり得ます。

簡単に言うと逝去後でも身体が温かいうちなら救急搬送して貰えるでしょうが、
冷たくなってたら救急車には乗せて貰えません。
救急隊員から所轄の警察署に連絡が行き、捜査一課の刑事が介入します。
警察は殺人を疑うことから始まる為、故人の預貯金、保険金、家族仲など色々
聞かれ自宅内も捜索され、4時間前後係るのが普通です。

自宅でも警察署に連れて行かれても故人は全裸にされます。
警察署では死体袋に入れ、専用冷蔵庫で保管されることになります。
死体によっては科学捜査研究所や、犯罪の可能性や不審点があれば、裁判所の
許可をとると家族の意思に関わらず司法解剖も可能です。

突然死や遺体の臓器解剖によって死因を直接観察して詳しい医学的検証を行う
時は家族の了解を得ての病理解剖もあります。が我々の経験だけで言うと解剖
しても死因は不明が殆どです。

元気だった人間が突然死を迎えれば、その原因が知りたいのは当然の衝動です。
しかし死因が特定できる事のほうが少ない現実を理解した上で、解剖了承する
しないを家族間で話し合っておくべきです。 勿論死因が分ることもあります。

自宅逝去で警察介入の場合、死亡診断は警察が依頼した医師が行います。
都内は無料、他県は殆ど有料と思って良いでしょう。
死亡診断書は死体検案書と名前が変わります(書面は全く同じものです)
死体検案書では、救急車で運んで貰えた群馬県の場合、群大病院なら15.000円、
日赤病院25.000円、自宅逝去の場合は35.000円~50.000円ほどまであります。
残念ながら料金の指定も出来ず、警察でも金額交渉はできません。
通常の死亡診断書は5.000円~7.000円ほどです。

『自宅療養で死亡診断してくれる医師の確保が無ければ警察介入を覚悟』
 よって――、
『自宅療養では、死亡診断して貰える医師の確保は必須です』

・死亡診断は死後に突然依頼してもしてくれません
・生前から診察している必要があります
・総合病院の医師が自宅に行って死亡診断する事は、ほぼありません
・個人医だから死亡診断するとは限りません
・自宅逝去時の死亡診断を確約した上で診察して貰いましょう
・訪問医の情報は訪問看護、訪問介護の人達に聞かれると良いでしょう
・また自宅緩和ケアは専門医が多い気がします

自宅療養とは、精神面、肉体面、金銭面で家族に過大な負担が掛ることを理解
した上で踏み切るべきもの――、でないと家族も対象者も嫌な思いをする事に
なりかねないほど大きな判断です。
 

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