『読経、戒名が無ければあの世に逝って浮かばれない!?』
この言葉を素人さんが言うなら構いませんが、葬儀屋、僧侶、住職など業界人が
発したら『霊感商法』と言われても仕方ないでしょう。
どんな仕事にもモラル(道徳)があります。
脅しは確かに有効な営業手法のひとつで、子供の将来不安をあおる――、だとか
老後不安をあおる商売はいくらでもありますが、人の死を扱う仕事で絶対に駄目
なのが『脅し』の営業です。 その典型とも言える言い方だから駄目なんです。
墓守がいないからと墓閉じの報告をすると『たたられるぞ』と脅す寺さえある。
この程度の人間が宗教者を名乗るべきではない。
また宗教だと言うなら、最大のキリスト教徒20億人、イスラム教徒12億人、
ヒンドゥー教徒8億人、そして4番目の仏教徒3億6千万人と言われますから、
・仏教徒より多い40億人は浮かばれないって事!?
・信仰によって、あの世は別の世界があるわけ!?
・途中で信仰を替えた人はどっちに逝くの?
・無信仰の人は無信仰者だけのあの世があるの?
と突っ込みどころ満載です。
っていうか、そもそも仏教を信仰してますか?
・子供が生まれて最初に連れて行ったのはお包みを着せて神社じゃない?
・七五三で手を引いて行ったのも神社では?
・さかのぼってみれば、結婚式は神前式か教会式ではありませんか?
・あなたの人生で葬式以外に仏教との接触はありましたか?
なら、なぜ、死ぬと仏式なのでしょう!? 個人的には全く理解できません。
日本は――、というなら元々は神国です(天皇家の葬式を見れば分かります)
無信仰者の僕からすると――、
「この壺を持っていれば幸せになれます」と同じにしか聞こえません。
戒名が無ければ――、読経しなければ――、この根底には脅しがあります。
だから、壺の話しと同類で霊感商法だと言うんです。
どんな信仰でも全人類に共通できる考え方がひとつだけあります。
『家族が家族との別れを受け入れる時間が葬儀である』
(家族とは血族の事でなく、人生の苦楽をともに生きた人達のことです)
でも、それは死後に行う葬式ではありません。存命中に行う葬儀です。
・死後に行う葬式は死体処理で、法的な縛り、宗教による違いがあるからです。
・日本は死後24時間以降の火葬ですが、ブラジルは24時間以内の埋葬です
死後については、このように様々な違いがあり統一できません。
しかし全世界の全人類が基本的に存命中の縛りはありません。
だから葬式ではなく『葬儀』と書いています。
葬儀と葬式の違いについては後日、明確に書き記します。
先日、ある信仰を持つ家族が入会に来られました。
キリスト教の多くの宗派は日本仏教のような遺骨への執着はなく、その信仰では
キリスト教の中でも何もしませんが、それをとやかく言うつもりはありません。
仏式で線香、神式で榊、カトリックで献花、その宗教では何もしない、これらは
全て同じだと思うからです。
葬儀屋からすると儲からない客は間違いありませんが、個人的には喜んでお手伝
いしますよ――、という感覚にさせてくれる人達です。
無信仰者の僕にとって宗教が大事なわけでなく、社会的な立場も関係なく、常に
『人間性』だけを見るからです。社会的な立場は関係なく接する人――、これも
時々言われますが、この点も後日書きたいと思います。 話しを戻します。
この信仰の家族と出会ったのは10年ほど前でしょうか、ある方の父親の葬式から
始まり、今では県内全域から入会に来られます。
きっと世間の人達からは冷ややかな目で見られているでしょう。
なのに、この人達は、とにかく人間として穏やかで、家族仲もよく、決して裕福
でなく、どちらかと言えば貧しい部類のほうが多いはずですが、明るくて家族や
仲間達と支え合って生きてるのが分ります。
寄付などのお金が沢山掛かるわけでも無さそうです。
仕事柄もあって様々な宗教の方々と逢いますが、他には知りません。
本来信仰とは死後でなく『どう生きるか――、』ですから、どんな教えか知りま
せんし、個人的に興味はありませんが、信仰を中心とする生活のようですから、
収入も少ないけど、家族全員が明るく、元気な笑顔で日々の生活を生きてる――、
それも一部の人間ではなく、大多数の信者から、無信仰の僕らでさえ感じるので
すから、生き様の指針としては素晴らしいのだと思えます。
仏教の教えにも素晴らしい言葉や考え方は沢山あります。
なのに単なる題目のように、口先だけで実行が伴わない僧侶が沢山いるし、仏教
信者だから――、と良い意味で思った事は一度もありません。
『読経、戒名が無ければあの世に逝って浮かばれない!?』
なのに、先導者が、こんな脅し言葉を言ってるようじゃ、お先真っ暗でしょう。
仏教に対して、うんぬん言ってるのではありません。
仏教を霊感商法におとしめて商売としている住職、葬儀屋が多数いる現実に対し
警鐘を鳴らしてるのです。その事実は仏教界に生きる人なら感じてるはずです。
多分、僕の話しは多くの一般人が同意するはずです。
ただ口に出して言わないだけでしょう。
葬儀ってなんだ? 葬式ってなんだ? と考える人なら自分なりの対処、対応を
するでしょうが、素直と言うか、決まり事と思い込んでる人は、霊感商法の言い
なりで葬式してを葬式貧乏になったり、葬式破綻する可能性のある人には、事が
起きる前の冷静な段階で、救いの手を差し伸べる必要があります。
それでも自分で破綻の道を選択するなら、それ以上言うつもりはありません。
我々が出来るのは、選択肢を創り出し『あとは、あなた次第です』だからです。
霊感商法か否かを判断するのは難しいことではありません。
1. 言葉の意味をじっくり考えた時『脅し』であるなら霊感商法です。
2. 最終的に高額な費用が付随するようなら霊感商法です。
3. 但し、霊感商法でも家族が満足するなら全く問題ありません。
あなたや家族が望む葬式、家族全員が元気な時に考えてみては如何ですか?
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