65才になると、今まで無かった事がいくつもあります。
》年金支給が始まります
》介護保険証なるものが届きます
》介護保険料の支払い通知書がきます
》一般貨物自動車運送事業【霊柩車】は65才~適齢診断を受けます

先日、高崎市のトラック協会に行ってきました。
10年ほど前、初めて霊柩車を所持した時、初任診断に行って以来でした。

なんだか色んな所で『あなたは年寄りですよ~』って言われてる気がします。
その通りなんだけど、我々の年代は個体差が大きく20年近い違いさえあります。
同世代で若いと感じる人達の共通点として『明確な目標』があります。

53才~65才の12年間を振り返ると、常に目標を持ち続けてた自分がいます。
それが少し若く見られる大きな要因かもしれません。

目標設定には二種類あるような気がします。
》競争相手を決め対象者より勝る――、勝ち負けを目標にする人
》競う相手はなく、自分で掲げた目標を達成しようとする人

どちらが良いか分りませんが、自分の人生を振り返ると、誰かと競う目標という
感覚、社会人になってからは無かったと思います。

20代で何となく生まれた理念『我が店はお客様の為にあり』は、40年経っても
変わっていません。 美容室経営時代は、お客様だし、あんしんサポートを設立
してからは『利用家族』『会員さん』だけを見て活動してきました。

ブログにも時々出てきますが、一般葬儀社が何をしようが、どんな商売をしよう
とも、我々には関係ないというのが経営者歴30年の基本姿勢です。

美容室の経営指導はしてましたが、美容師ではありませんから、お客様目線しか
分りません。でもそれが功を奏すことのほうが多かったです。

例えば、ヘアカラーの白髪染めは基本明るく染まりません。
明るく染めると染まってないかと思うほど明るいのは、黒色のメラニンがなくて
透明ですから明るくなる。分かり易く言うと、墨汁を白色と灰色の紙に塗ったら
灰色のほうが黒っぽく見えるのと一緒です。
更に色素が定着する物質がありませんから、褪色がはやいということです。

美容師は、先輩から「白髪は明るく染まらないよ」と聞かされたり、お客様から
「明るく染まらないのね」と言われるから、そこに概念が生れます。
僕は素人だから、概念になる言葉を直接聞きません。

だからどうしたら明るく染められるか――、だけを考えることになる。
その結果、2年掛かりましたが、明るく染まる技法を発見しました。多分今でも
僕から引き継いだ美容室では、その施術をしているはずです。
ちなみに、ヘアカラーは抜群に強い美容室です。

その目線での葬儀支援とは『葬式後、残る家族の生活を守るのが目的』ですから
1.家族の財布事情を最優先し絶対に無理をさせない葬式を提案
2.最後まで家族が温かく送れる事が最優先の葬式(これにお金は掛かりません)
3.但し流れ作業感覚では到底達成できませんし、様々な知識とスキルが必要です
4.葬式後は家族毎に色々な手続きがあり、この相談に乗れる知識は必須です

昨日、前日葬式した家族が隣接市から来て、色々な相談をしていきました。
詳細は書きませんが、不動産名義変更では少しテクニックを使う方法から始めて、
壁に当たったら別の道へ進むよう伝えました。更に話しを聞くとうちに来る前に
母親の不動産を生前贈与したそうで、結構な贈与税が掛る為、死後に支払う選択
にしたというのですが、もっと税金を抑える方法を伝えました。
当然、間に合いませんが「もっと早く来ておけば良かった」と言ってました。

葬儀屋は分りませんが、葬儀支援では葬儀後に必要な様々な知識は、葬儀屋なら

絶対に必要な、正確な死体の知識同様に必要です。

当然その家族毎に優先順位は毎施行ごとに違います。
その意味では葬儀支援が他にありませんから競争相手は存在しません。
葬儀屋の概念が無いから、ここまで来れた――、これが今の実感です。

 

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