先日、7歳年上の従弟から電話があり、9年前に初めて

書いた本「一銭も要らないお葬式」を5冊欲しいという。

完売して無いと伝え「どうしたの?」と聞くと、最近は
知り合いが集まると、葬式、病気の話題が多くて「俺の
従弟が葬儀支援で安く葬儀してる」と語ったらしくて、

持ってる本を貸すから回し読みすればと言ったら、それ

じゃあ時間が掛かり過ぎるから、各々で買うという事に

なったようです。

70代の人達が自分達夫婦の葬式を心配するのは、流れ
としては良い事だし、遅いくらいですが、従弟の話しを
聞いてても「ちょっと違うな」と感じます。

何が違うか、、葬式の話しは「葬式」だけだからです。
・葬式は金が掛るらしいぞ
・最近は家族葬が多い
・何人くらい来るかな
・生花スタンドはいくつ来るかな
・誰を呼べば良いんだ
・お宅の寺布施は、いくらだい・・・などなど

葬式単独の話題ばかりしますが、話しておくべき大事な
話題は、葬式の前後なんです。

》葬式前の入院医療費、施設入所費用と家族の生活
》葬式後に残った家族の生活

葬式前後の費用も含めた諸問題を解決しなければ、後悔
する葬式になったり、無駄に高額な葬式に成り得ます。
葬式前後を見据えた上で、残る家族の生活に支障の無い、
もしくは支障の少ない葬式をすれば良いんです。

具体的な葬式の内容を考えておく必要は無いんです。

葬式のあーだ、こーだが楽しいなら、いくせでも話せば

良いですが、実際はどっちでもいい話題です。


大事なのは、どんな状況になっても自分達家族にとって

必要な葬儀社を探しておくことなんです。
もしもの時、最悪な財布事情になったとしても、心配の
少ない依頼先が決まってる家族は「合格」です。

2030年代は大変な時代になるぞと公言し、12年の時が
経ちましたが、年金制度も含め抜本的な改革ができない
現在、この警鐘は変わりません。

支給年金額は減り、介護保険料が上がり、これから保険
負担額も増え、実質年金は減り続けているはずです。

結局政府がしたのは、70歳までは働け、できるだけ長く
働いてくださいという方向性です。 働けるうちは働く
のは悪いことではありませんが、働けない老人の生活が
おぼつかない現実が増えるって事です。

今回言いたいのは政府批判ではありません。
年金問題は制度開始時から、老人単独で生活ができると
考えておりませんし、過去の政府が先送りしてきた負の
遺産とも言える問題ですから、手直しで解決できるほど
安易なものではありません。

超高収入者から高額な税金、更に超高収入者への年金は、
全て低所得へ回すなどしなければ解決しなんじゃない?
と感じるほど難しい気がします。

という訳で、過去の豊かな時代の慣習を引きずる事なく、
今の年金収入より減る事を前提とし、まずは生活第一に
考える事と、老夫婦の場合は必ず片方が残るわけです。

今より年老いて一人で生活できるでしょうか?
お金の問題もあれば、身体的な問題も出るはずです。
明確な未来予測はできませんが、一人で生きるとしたら
いくら必要なのか、その収入は得られるのか、独居する
事になったら子供の家など、行ける場所はあるのか・・
或いは施設入所したら年間いくら必要なのか・・・

考え始めたら暗い未来しか無いかもしれません。
されど、逃げても逃げられるわけではありません。
今から本気で考え、どんな想定になっても、どうしたら
良いか対策を立て、動くしかないのです。

「葬式に見栄を張ってる場合じゃねぇぞ」
「坊さんの生活守るのが葬式じゃねぇぞ」
予測計画をすれば、この言葉が納得できる人は多いはず、
未来は暗くても、葬式費用の心配だけは減らせます。

 

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