本日朝9時頃、千明の携帯が鳴り労働基準監督署の
担当者が、あんしん館に臨検に来たらしい。
(臨検・相手先に出向いて取り調べること)

「役員の他に一般社員はいませんか?」
「はい、役員2名だけで一般社員はいません」

と答えて終わったと言ってました。
労働基準監督署の臨検、あんしんサポート設立から
12年目にして初めてのことです。

臨検は拒否できないと思うから、相手方の仕事等を
考慮すれば、普通なら事前連絡してから来るはずで、
突然の来訪は珍しい気がします。

労働基準監督署が検査するのは、1日8時間、1週40
時間内の労働時間(休憩時間除く)が主目的だろう
事は明白ですが、我々は法人設立した当人でもあり、
明白な役員ですから、労働基準監督署の対象者では
ありません。 だから雇用保険には入れません。

元社員もいませんから、告発も無いし、災害監督も
無いし、部外者からの告発で労働基準監督署が動く
なんて聞いた事もないから、定期監督の任意選択に
当たったのでしょう。

あんしんサポートは問題ありませんが、この問題は
葬儀社では「あるある」じゃないかと思える。

人の死は365日24時間全く関係ありません。
社員の勤務時間内に逝去し、搬送し、家族の打合せ
などで時間が掛かれば、残業になるでしょう。
しかし会社は全ての残業を認めるでしょうか・・・

だからと途中で担当者が代わるなどあり得ません。
労働基準法も正確に運用してたら、利用者は非常に
高額な葬儀代を支払うことになります。

労働者の保護は、消費者の負担増に繋がるのです。
かといって、過労死するほどの労働を強制するのは
大問題ですから、この辺りが難しい所だし、仕事に
対する考え方、職場の在り方など個々の条件で全て
違うものをマニュアル化する事に無理があります。

例えば僕も千明も、まともな休日は皆無です。
1年365日、元旦から大晦日まで休日ありません。
それに決して高給でもありません。だけど2人とも
今の仕事に不満はありません。

千明に至っては「自分の人生で今が一番胸を張って
堂々と生きてるし、自分が輝いてると思う」とまで
言うのですから、仕事の部分では幸せなのでしょう。

この問題については、数年前に結構悩み考えました。
当時なら法人を大きくも、全国ネットにも出来得る。
それなら我々の老後は、安泰になる可能性も出るが、
火葬6.9万円(税込75.900円)も大変な家族、
墓の無い家族は火葬+散骨10万円(税込11万円)
だから助かっている現実も何十回となくあった。

単純計算で10万円の値上げ・・・
わずか10万円、されど10万円とは思えない。
国民年金生活者にとって10万円は半年、1年間の
節約が必要な金額な人達もいる。

葬儀屋がしたい訳でなく、流れの中で嫌々始めた事
であり、葬儀屋でなく葬儀支援だから続けてこれた
のだから、自分達が自信を持って「葬儀支援」だと
公言できない内容になったら意味がない。

それと本当に大変な人達を見切って、御身大切的な
発想で大きくなり楽になっても、嬉しくは感じない
だろう予測はできる。

まずは近場にいる人達の支援をし、利用者も「助か
った」と感じられる葬儀支援を続ける事が最優先と
意を決した事で、365日24時間体制で仕事する
には、我々役員だけの体制以外は無いと腹を括った
時に思考の中で出てきたのが「労働基準監督署」と
いう一般の人達にはあまり馴染の無い役所です。

家族で魚屋、八百屋、肉屋、食堂、パン屋などして
地域の人達の役に立ってきた個人商店の人達は今、
大型スーパー、ショッピングモールの出現で、商売
にはならず最高65.000円の国民年金だけで生活
するしかない人達が沢山います。

商売してれば支払いが大変な時もあり、年金も払え
ないから多くの人達は2か月6万円台(月額3万台)
夫婦でも最高月額13万円、配偶者が死ねば半分に
なります(国民年金は遺族年金がありません)

そんな現実にある人達を沢山見て、相談してきたし、
入会だけでホッとしたと涙を流す人達も沢山います。

だもん、そんな会員さん達を見捨てられません。
少なくとも「俺が死んで、千明が後を継ぐまで」は
最低限続けられるし、我々の息子達が手伝えば当初
から言い続けてる2030年代までは安泰です。

法律とは必要なものだけど、時に弱者にとってタガ
のような足かせになる事もあるんです。

 

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