今回、一連掲載の目的は、一番多い仏式家族葬の極々
一般的な流れを知り、我が家の葬式はどうあるべきか
考える指針として欲しい事、また葬儀と葬式の違いを
知り、大事なのは存命中の葬儀だと再確認すること。
また、あんしんサポート理念でもある
「葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事
だから絶対に無理をしてはいけません。させません」
直近死の心配が無い今、冷静な判断ができる段階で、
家族全員の意思確認をしておく必要があります。
最愛なる家族の死は、悲しく、寂しく、切ないもの、
突然の死でなければ、存命中に別れを受け入れる事が
大事だし、唯一後悔をしない方法でもあります。
「ありがとう」言葉だけでなく感謝の気持ちを伝える
事と、今生の別れを受け入れるまでが葬儀です。
受け入れさえ出来れば、終幕を迎えたら温かく送る。
葬式とは、この部分の事で、この部分に高額な費用を
掛けているのが今の葬式です。
温かく送る事と、費用を掛ける事は別ものです。
故人が安心できるのは、豪華な葬儀で無く、後に残る
家族の生活に不安が無い事で、家族仲の問題もあるし
生活費の問題もあるでしょう。
家族仲については、問題が起きそうな事があるなら、
事前に解決策を講じておくべきでしょう。
また生活費については事前に予測可能です。
特に年金生活世帯では収入減の問題がすぐに出ます。
一例で考えてみましょう(おおよそ計算です)
妻は65歳を過ぎているものとし月額で計算します。
(年金額は例えばの金額です)
》亡夫の月額年金15万円
(満額基礎年金65.000円 + 厚生年金85.000円)
》妻の月額年金12万円
(満額基礎65.000円 + 厚生年金55.000円)
》亡夫の遺族年金額は63.750円です
計算式 85.000円×0.75=63.750円となります
》残る妻が受け取れる遺族年金は8.750円です。
計算式 63.750円-55.000円=8.750円
(遺族年金から妻の厚生年金を差し引いた額が支給)
》妻年金120.000円+8.750円=128.750円(月額)
夫が亡くなった後に支給される妻の月額年金です
余談ですが・・・
妻が基礎年金だけなら遺族年金は63.750円ですから、
基礎年金65.000円+63.750円=128.750円です。
どちらも同じ額、平等のような、不公平のような・・
このケースでは27万円だった年金が128.750円に
減る計算になるわけです。
一人になれば生活費が半分になる訳ではありません。
ようするに独居になれば生活は大変になる計算です。
(大枠は合ってると思うけど自分で調べてください)
実際はもっと少ない人達のほうが多い気がします。
だから葬儀後の生活を優先すべきと繰り返すのです。
仮に葬儀費用(納骨含む)100万円をローンでなら、
実質年利10%ほどになるでしょうから、48回払いで
毎月25.000円強で、総額120万円強となるでしょう。
128.750円の収入から25.000円の返済は大変です。
葬儀社と宗教者利益の為の葬式代を借り入れ、葬儀後
何年もローン返済、こんな馬鹿げた現実はいくらでも
あるんです。 家族の生活を本気で考えて、低料金の
火葬で良いと、強く勧めてくれる人がいなかったのが
残念ですが、自分の身は自分で守るしかありません。
多額の年金が貰える人は別として、生活がギリギリの
年金や、かつて個人商売してた人達で国民年金だけの
収入で暮らす人はいくらでもいます。
夫婦揃って最高額で13万円、一人になれば遺族年金は
ありませんから月額65.000円が最高額です。
生活できますか!? 無理な地域もあるはずです。
人の死は突然やってくることもありますが、いつかは
必ずやってくるのは明確ですから、できるだけ綿密な
計画を立てる事は可能なんです。
計画を立てる流れを簡単に書いておきます。
1. 現在の年金額、配偶者死後の年金額を明確に算出
(2人で年金事務所に行けば計算して貰えます)
2. 毎月の生活費を1年間書き記し計算する
3. 一人で生活する年数を平均寿命で計算してみる
4. その時点で足らない金額があれば今から備える
5. 最低限の葬式(火葬)費用を調べておく
この計算には「病気入院、施設費は考慮してません」
余裕があれば保険等を考えるべきでしょう。
しかし何も計算せず、事が起きてから考えたのでは、
絶対に間に合いません。
あんしんサポート設立の12年前から「高額な葬式を
してる場合じゃねぇぞ」と言い続けてる理由が計算を
すれば、きっと理解できるでしょう。
マスコミや周囲の話しに踊らされず、自分達の場合を
試算する事で、対処方法を考える事もできるし、ただ
無闇に不安な日々を送る事も無くなります。
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誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります