「霊柩搬送」
故人の入った棺を火葬場まで搬送することです。
この数年の変化として神輿のような宮型霊柩車が走る
のを極端に見なくなりました。 群馬県内で禁止され
たという話しは聞きませんから、時代の流れなのだと
思いますが、リムジン霊柩車も減ってる気がします。
逆に増えているのが、病院等から遺体搬送に使用する
ワゴン車タイプの霊柩車で火葬場に搬入する業者です。
あんしんサポートも黒塗り霊柩車を廃車し、シルバー
寝台車にしました。 理由は経費の節減、霊柩車への
家族の拘りが減ったことです。
2019年現在、寝台、霊柩、双方で使用するワゴン車
利用者が賢くなってる証拠でしょう。
民間葬儀場から火葬場まで向かうのに、派手な葬列を
組む必要もないし、余分な費用を掛ける必要は無いと
ようやく意識が変わってきたのでしょう。
くだらん見栄は張らず、業者の口車には乗らない。
非常に賢い選択だし良い傾向だと思います。
「火葬」
死亡届は「逝去地」「故人本籍地」「届出人居住地」
だけですが、火葬は全国何処でも可能です。
「全火葬有料(市民他で料金差あり)」
「市民完全無料(市民外は有料)」
「届出人が市民なら火葬無料(親族外の市民有料)」
など各斎場(火葬場)毎に全て違います。
例えば群馬県2大都市、前橋と高崎を比較してみます。
「前橋市」
・届出人が市民なら全国何処の人でも火葬無料
・市民親族の居ない市民外火葬は大人63.000円
・10名までなら無料休憩所使用可
・基本火葬時間70分
・火葬炉数12炉
「高崎市」
・市民のみ火葬無料
・市民外火葬は大人55.000円
・会葬者1名でも待合室利用4.630円+室内清掃
・基本火葬時間90分
・火葬炉数12炉
高崎市は市民だけ無料ですが、前橋市民の親族がいる
故人なら、全国何処の地域の人でも無料で火葬して貰
えるわけで、各市が決めた独自の決め事です。
また県外の人が群馬県の施設に入社し逝去した場合で
前橋、伊勢崎、渋川市民の親族がいれば、無料で火葬
して貰えますが、居ない場合は伊勢崎、渋川の斎場で
火葬すれば市民外火葬3万円で済むわけです。
この辺りの対応は各葬儀社で違います。
葬儀社料金が2万円安くても、火葬料金が3万円高く
なれば総額は高くなります。
この辺の料金感覚は、県内全域対象とする葬儀社なら
分ってますが多くの葬儀社は「市内」が対象ですから
事前相談時に確認しておきましょう。
「火葬時間」
「11時の火葬です」と言われたら、10時30分の
集合だと思ってください(全国共通)
遅くても11時には火を入れますという時間なのです。
「15分前過ぎたら最後のお別れできません」と言わ
れる公営斎場もあるのが現実です。
前橋火葬では「火が入るまで待ちましょう」と伝えて
いくつかの話し、着火すると聞こえる「ボッ、ゴォー」
という音は聞かせるようしています。
他市の斎場に行くと、我々は余所者ですから各斎場の
火葬の流れに従います。
過呼吸になるほど泣いた人でも、この音を聞いた人は
30分で元に戻れます。
東日本大震災で遺体の見つかって無いは家族はいまだ
受け入れできませんが、別れを実感できないからです。
しかしお別れ、焼香、火葬の順で流れる斎場が多い為
着火音は聞かせられない斎場のほうが多いです。
家族目線で言うと、この点は考慮すべきと思います。
「火葬待機時間」
50分~80分は火葬中の待機時間となり、その間に
食事をされる家族も多いですが、本当の家族葬ならば
食事は不要だし、拾骨が済んでから何処かで食べれば
温かくて、安くて、美味いものが食べられます。
ちなみに、うちの葬式で火葬中の食事は20件に1件
無いんじゃないかなぁ。 食べるなとは言いませんが
会葬者、時間帯、料金など考慮しましょう。
また豪華な食事より、故人にちなんだ物を食べるのも
あり、例えば「故人が好きだった味噌のおにぎりです」
と説明すれば、故人の話題へと自然に導けるわけです。
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