11月25日午前10時30分、事務所のモニターには
千明が三人の女性と入会相談をする映像が映ってます。

前回の事前相談は、電話の段階で支払いの不安を伝えら
れてた事で、千明に立ち会って欲しいと言われましたが、
最近は事前相談も任せきりです。

入会時の相談を担当する事で、信頼感、安心感が生まれ
会員さんから信頼に足る人物であると思われるからです。
最近の僕は資金状態や会員数の増減も把握してません。

一昨年、依頼数のピークと我々が施行できる限界を認識
させられたり、10年間続けたNPO法人のメリットは

無いと判断、半年かけてNPO閉鎖と新法人設立に動く
1年となりました。

また会員の増加に比例し、依頼数が増え続ける傾向の為
限界を超える前にと、会員対象者を限定し1年間は猶予
期間とし、今年から本格始動、ホームページ、パンフレ
ットにも明示させて貰いました。

それがホームページにも記載した常識的にはあり得ない
「はぁ?」と思える下記の内容でした。

「一般葬受けません」
「菩提寺葬儀受けません」
「逝去後の入会は一切受けません」
「金銭的に余裕のある方は受けません」
「お客様に成りたい方は受けません」などです。

あえて説明させて貰えば・・・
「余裕のある人は一般葬儀社に依頼してください」
「うちはサービス業ではありません」という事です。

対象外で一番多いのは逝去後の依頼で、病院、施設など
公的機関以外は一切受けませんから、その他条件と全て
合わせると年間50件ほどは実際に受けていません。
だから会員数は減少か横ばいだと思ってました。

ところが前回書いた相談で「現在会員4千名」と伝えた
ところ「もうすぐ5千名です」と言われました。

内心『えっ、まだ増えてるの!?』と複雑な心境です。

一定数以上の依頼が無ければ、経営維持できませんし、
我々の活動が評価を得ている結果ですから、入会者が
増えるのは嬉しいことです。

でも2人で出来る仕事量には限界があります。
ならばと人手を増やせば、即料金値上げに繋がります。
それでは「目指す葬儀支援」ではなくなります。

この天秤は非常に微妙で、料金を抑え、身体が壊れない
程度で、尚且つ事業成立する仕事量の確保、そんな風に
うまく行くか!? 誰でも普通に思うでしょう。

このジレンマは常に堂々巡りしてます。

千明が常時、持ち歩いてる「対象者リスト」があります。
いつ連絡が来ても不思議で無い人、A4両面に小さな枠で
150名ほどの氏名他が書いてあり、更に「赤○」の付い
てる人が15名ほどいて、最終余命宣告を受けたと連絡の
入ってる人で、ほぼ毎月作り直してるようです。 

葬儀支援を目指し起業した時から現在に至るまで、無借金
経営と2名体制を貫いたことが、誤魔化しの無い超低料金
設定の支援を維持してられる基になっています。

・多少料金は上がっても良いから長く続けて欲しい
・できるだけ低料金の設定を続けて欲しい

たったこれだけの文章なのに、真剣に考えると、どちらか
一方を叶えると、片方は達成できない現実が分ります。
この堂々巡り、今の僕では正解と思える答えがでません。
答えの出ないものは、考えず流れに乗り沿ってみます。

 

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