前々回最後に「家族との別れを手助けする葬儀社」と書き
ましたが「人生の終着と家族を手助けする」ですね。
これが、あんしんサポートが目指すものです。

安直に付けた名前ですが、安心を手助けする目的ですから
「あんしんサポート」は的を得たネーミングでした。

葬儀相談に来る家族の十中八九は葬儀経験もなく、あった
としても過去の慣習を何度か経験しただけの知識です。

52歳の僕がそうだったように「何が分らないか分らない」
もっと言えば、数十件程度の葬儀経験では何も分らない。

多くの葬儀社実態を知り、多くの宗教者本質を知り、更に
あらゆる家庭環境の葬儀を施行担当する事で、現行葬儀に
対する疑問と問題点が見えてくる。

その上で改めて「葬儀とはなんぞや」と考えて見えたのが
「葬儀は家族が家族との別れを受け入れる時間」です。

この考え方だけが、宗教問わず全世界で共通できます。
多分、他のどんな考え方も全世界共通はできないはずです。

そう考えると「葬儀は存命中」ですから、対象者に対する
ケアと、家族に対するケアは内容が異なります。

《対象者に対して》
》対象者自身が望む医療行為の範囲
》「死」への不安、恐怖を和らげる
 ・これは難しいよね・・・誰にでも出来ると思えない
 ・費用面、残る家族の生活への心配を減らしてあげる

《家族に対して》
》家族として望む存命医療の範囲
》最後の時を迎える場所(本人、家族双方の希望から)
》「病院、施設」と「自宅」で依頼する医師も変わる
》葬儀費用への不安解消(後に残る家族の生活最優先)
》対象者死後に起こる諸手続きの方法指南

上記に必要なのは「医師、看護師」「介護士」「聞き役」
「ケアマネ」「葬儀屋」「行政」この人達が必要です。

① 医師、看護師、介護士による生前に必要な医療や介護
②「死」を迎える人への精神的なケア
③ 逝去後の遺体処理

①②はとても大事で、対象者が心を許せる人でなければ
ならず、期間も不明ですから費用も明確になりません。

でも対象者から見れば・・・
「自分の命を預けられる医師や看護師がいてくれる」
「身の回りの世話をしてくれる介護士がいてくれる」
「死の恐怖や不安を温かく聞いてくれる人がいる」

家族だけでなく、今の自分を支えてくれる人達がいる。
どんなに心強い事でしょうか・・・さらにその時が来ても

「残る家族の生活が守れる死後処理はして貰える」

これが理想の「葬儀」の形と考えています。

大切なのは死後を派手に騒ぐことでなく、心穏やかに死を
迎えいれられる事であり、対象者、家族双方が別れの時を
受け入れられる事であり、残る家族の生活が守れる事です。

親戚、友人、知人等は存命中、それも意思の疎通ができる
段階で逢うべきだし、死後は家族だけにしてあげるべき、
お別れ会がしたいなら、その後にすべきです。

全世界に共通する「葬儀」の考え方同様に、一連の流れは
余裕のある無しに関わらず、選択できるようすべきです。

人生の着陸をサポートしたり、船着き場に案内する人達と
考えれば次のようなネーミングもありですね。

「着陸させる人でLander(ランダー)」
「タグボートの人版でTugboter(タグボーター)造語



 

上記の「医師、看護師」「介護士」「聞き役」「ケアマネ」
「葬儀屋」「行政」更には「自治会」などなど・・・

2030年代団塊の世代が終幕期を迎える前に、一日も早く、
この連携が生まれ、独居老人を始めとした老人世帯や老人を
抱える家族らが、安心して生活できる国にしたいですね。


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