今の葬儀は宗教者がいないと、何して良いか分らないから
過去の慣習である宗教儀式をしている気がする。

人が生まれるとお包みで「神社」に行き、七五三も「神社」
結婚式は以前なら「神前」今は「教会式」が普通です。
生まれて結婚まで寺との関りは全くありません。 

結婚して子供が生まれると同じ事をするから「死」までに
寺との付き合いは無い人のほうが多いはずです。

寺が主導する葬式、寺が葬儀屋と言うなら異論はありませ
んが、信仰であり宗教者だと言い、料金で無く布施と言い

国民年金生活者にも数十万円を要求するから問題です。

信仰とは葬式をする事でなく、生きる指針が大前提のはず、
・・・どう考えても個人的には理解に苦しむ。



とはいえ日本人は「神仏信仰者」が多いですから、個人的

には理解できないけど、否定をするつもりは無いし、長年

受け継がれてきた葬式ですから、信仰の厚い人には価値が

あるはずです。

但し逝去後に行うのが葬儀と定義した場合はです。

あんしんサポートの葬儀定義は、何度も書いているように
「家族が家族との別れを受け入れる時間が葬儀」です。
だから葬儀は何か月、時に何年も掛ることだってある。

主役は「対象者」と「家族」で、親戚や友人知人がこれに
続き宗教者は存在しない。 但し対象者自身は別れ以前に
「死」を受け入れる事から始まります。

そう考えると、宗教者は逝去後に読経や祝詞を唱えること
ではなく、死期が迫った対象者と話したり、不安や恐怖や
心配を聞いてあげることが最大の役割では?とさえ思う。
 
その意味では必ずしも宗教者である必要はなく、死を前に
した人に寄り添える感覚を持った方が最適です。

その結果、対象者自身が穏やかな心で終幕を迎えられたら、
受け入れる側の家族にも最高の「葬儀」と言えるでしょう。

ただ葬儀は終わっても遺体は残り、放っておけませんから、
故人の肉体処理をしながら故人を偲ぶ時間を過ごします。

逝去後騒ぐ必要は無い、対象者との別れを受け入れるまで
様々な葛藤があった事でしょう。 故人との間にも色々な
事があったかもしれない。 そんな日々を思い出しながら
自分が幼き頃からの故人との思い出を振り返ったり、時に
懺悔したり、後悔があるかもしれないが、それらの全てを
思い出し、振り返り、今生の別れをする時を迎える。

現在この時間を葬儀と呼んでいますが、当方定義で言えば
葬儀をしてきた人達の「お別れの時」「偲ぶ時」です。

受け入れるまで長い時間が必要だし、ようやく受け入れて
「葬儀」が済んだ家族が世間に向けて騒ぐ必要はない。
最後まで家族で「温かく送る」これだけで良い・・・

「逝去」「搬送」「安置」「手続き」「火葬」「遺骨処理」

これらの全てがお別れの時です(無信仰者の場合)
無信仰者の、お別れの時を想定してみます(数字は日付)

1》病院、施設等へのお迎え
1》火葬日時の予約
1》安置(保管、布団等考慮すると納棺安置で良いと思う)
1》死亡届出書記入、
2》役所に届出
2》故人の思い出の場所、連れて行きたかった場所に行く
2》好きな音楽をかけ生花、好物、洋服等を入れお別れ
 (この時間は家族の希望を取り入れられる)
 (仏式、神式の内容でも全く問題ない)
3》予約時間に火葬場へ搬送して火葬(午前火葬)
3》拾骨後は、墓があれば納骨、或いは散骨準備など

家族が困らないよう。 家族の希望要望を叶えられるよう
「お別れの時」を主導、先導しながらも黒子に徹するのが
葬儀社の仕事で、宗教儀式の助手役では無いと思う。

これらを主導先導するには、多面に渡る知識、話術、臨機
応変な思考力、企画力、包容力など多面で一定水準以上の
各スキルが必須ですが、そこまで行けた人なら憧れる人も
いるでしょうし、葬儀担当者の社会的地位も上がります。

》感動葬儀を得意とする人
》家族目線を得意とする人
》神仏他宗教混合を得意とする人
》変わった葬儀を得意とする人
》これから増える外人葬儀を得意とする人
》既存葬儀を核にした葬儀が得意な人・・・などなど

家族毎に価値観は違いますから、色々あって良いと思う。
職業名を付けるならフューネラルパイロットですかね。

先人はいませんから、先行業界に例えるなら、ブライダル
プランナーの葬儀版に近いかもしれません。

こんな発言をすると、経営者で付き合いの広い人は!?
などと言う人もいますが、どんなに大会社の社長だったと
しても「家族」という枠では何一つ違いはありません。

家族の葬儀が済んでから、ど派手な社葬でも何でもすれば
良いわけで、全く問題はありません。

また今回は現行葬儀と同じ場面はそれは「お別れの時」と
書きました。 実際は家族との別れである「葬儀」が前段
として存在します。 その辺りの感覚について、次回書く
つもりでしたが、ラグビー事前練習を招致した北九州市の
対応に感動したので、次回は「北九州のおもてなしに学ぶ」
次々回は「家族との別れを手助けする葬儀社」です。

 

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