事前相談、事前入会してない依頼を受けない理由のひとつが、本日の
テーマです。 どこの葬儀社でも評論家でも100%葬儀は全て同じ
感覚で書いていますが、現実とのギャップは活動初期から疑問に思い
とにかく話しを聞かなければ分らないと事前相談を重視してきました。

一口に葬儀と言っても対象者が「配偶者」「両親」「祖父母」「子供」
「兄弟姉妹」「叔父叔母」「その他親戚」時には「他人の葬儀」など
様々ですから全て同じ感覚で同じ葬儀などあり得ません。

もっと言えば親子、夫婦、祖父母でも個々の家族関係は全て違います。
さらに財布事情も個々で全て違います。

昨日、会員さんの紹介で来館された老夫婦は緊急搬送された奥さんの
弟さんが対象者で、亡くなったらどうしようと困ってた所、当方会員
でもあり当方で2回葬儀したという夫婦が来館しての紹介でした。

》老夫婦は市営住宅に、二人で住んでいます
》対象者は生活保護を受けているそうです
》今までも相当な負担を姉夫婦に掛けてたようです

※ 多くの皆さんが勘違いしている生活保護の方に支給される葬祭扶助
について少し書いておきます。

「葬祭扶助とは」
・生活保護の人が亡くなった時に支給されるものではありません
・生活保護の人が家族等の葬儀を行う時に支給されるものです

生活保護とは、あくまで存命中の保護が前提ですから逝去翌日からの
支給額は日割りで返金することになります。
ついでに言うと、病院の治療入院費は支給されますが、逝去後に行う
「遺体処置と拭清」「浴衣」などは家族負担となるはずです。

支給額も地域により違いますし、支給内容も行政毎に違うのが現実で
すが、今回は話題が違うので割愛します。

このケースでは行政から「その時はお姉さんが葬儀してください」と
言われてるはずですから困ってたのでしょう。

今回のケースで僕が聞くのは次の点です。

「火葬後の遺骨を納骨できる墓はありますか?」

1.ありません  2.あります「地所の墓」 3.あります「寺等の墓地」

1.と3.なら「ぱっく60」を勧めます
3.については納骨費用が10万円~必要になるからです

2.なら墓への納骨を勧めます
家族が納骨できれば良し、出来なければ石屋を紹介します
ちなみに当方紹介は「納骨と墓誌彫り両方で25.000円+税」です

葬儀は直葬一択、今回は69.000円+税です

今回のようなケースで直葬以外を勧めることはありません。

「最後ですから・・・」「故人の供養ですから・・・」

この言葉が僕の口から出る葬儀は、過去にも、これから先も絶対に

ありません。 この言葉は単なる料金引き上げ言葉だからです。


ただお姉さん夫婦の年齢を考慮し、事前に「死亡届出書記載事項」を
全て聞いておき、認印もお借りしました。
更に入院先の看護師に次の2点を伝えておくよう言いました。

「逝去時に着せて貰う服を渡しておくこと」
これで浴衣費用4.000円ほどが節約できます。

「逝去時は、あんしんサポートに連絡して貰うこと」
我々が迎えに行き安置、死亡届出書の作成と提出、火葬予約等の全て
するから夜間の逝去なら来なくて良いと伝え、火葬日時が決まったら
連絡するから来てくれたら良いと伝えました。

日中で自分達の体調が良ければ来てくれたら良いけど、無理はするな
これが老人に対しては基本です。

今回のような流れを聞き「冷たい対応」と思われる方もいるでしょう
けど、それが個々の家族関係の違いってことです。

今回のようなケースでは、遺体を引き取ってくれるだけ良いと思う。
中には親子でも知らないと断る人達もいます。

一概に「葬儀」として括るのは間違いです。
個々それぞれに様々な過去の経緯がありますから、建前でなく個々の
本音と個々の事情に合わせて対応することが必要です。

葬儀とは個々の事情で全て違うのですから、当事者以外は余分な口を
挟むべきではありません。 また個々の事情を本音で話せて、尚且つ
相談に乗ってくれる葬儀社を探しておくべきでしょう。

 

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