8日の盆法要から切れ目なく続いてる葬儀・・・
というより搬送時間の問題と外人さんや、生前に何度も逢って話した
人の逝去が続き、いつも以上に家族目線を徹底して疲れたのでしょう。

12日の葬儀が済んでひと段落、今日はゆっくり寝られると思ってた
午後9時30分頃、自宅逝去で総合病院に運ばれ警察の検視が入って
いると家族からの連絡、検視は故人だけでなく、自宅や家族関係など
4時間ほど調べるのが普通ですから、早くて12時半、普通なら1時
半ころと予測、一旦戻って少しでも寝ようと帰り、足を洗って冷房の
効いた部屋の布団に横に成り暫くスマホをいじり、20~30分位の
仮眠のほうが辛く無いと11時30分過ぎに部屋の照明を切って寝る
体制をとった瞬間「搬送です」の連絡を受けた・・・・あちゃ・・・

結局疲れは取れませんでしたが、足を洗って少し横になってただけで
随分楽になった気がします。結局、自宅に戻ったのは午前2時でした。

1時頃には帰りたいと思ってましたが「家族目線」の対応をしようと
思えば、どうしてもそれなりに時間が掛かります。

12年前の設立以前から使ってる「家族目線」ですが、当時は今のよ
うに多くの葬儀社が使用する言葉ではありませんでした。
実際には今でも「家族目線」を実行している葬儀社は少ないはずです。

逝去後、初めて電話をして葬儀を依頼するパターンで家族目線の葬儀
などできまん。 あんしんサポートが逝去後の依頼を受けない理由の
ひとつがこれで、依頼した家族の真意や内情が全く分らないですから、
家族目線などできるはずがないのです。

家族目線って何!? と問われたら「寄り添うこと」と僕は答えます。

事前相談の段階でしておく事
》対象者と葬儀をする個々の家族との関係を確認します
》相談時点で葬儀をどうするかや財布事情も合わせて確認します
》これらの確認は最低でも1時間は必要
》個々の家族の本音を知るなら2時間以上は必要です

逝去時に再確認と修正すること
》財布事情の変化
》今の財布事情で無理の無い葬儀内容の提案

以上は大前提に無ければ家族目線など絶対にできません

更に今回の例で言えば、日本語は全くできないブラジル人の息子さん
でしたから、不安が大きいでしょうし、8月は往復の航空券だけでも
30万円は超えるんじゃないかな・・・それも低料金のチケットなら
片道30時間も普通にあり得るはずです。

故人である母親は生活保護の申請をしてたと言う。

遺骨を持って帰るには領事館の許可も必要だし、許可を得るには行政
発行の証明書類が必要になります。

更に骨壺のままでは重いし、息子さんに聞いたら散骨をすると言う。
諸条件を知れば知るほど、余裕があるとは思えません。
そこで温かく送れるよう寄り添い、遺骨は粉骨にしてあげる事にした。

全てが終わって帰り際、息子さんは勿論、お世話をしていた親戚の人
かな?「本当に助かりました。ありがとうございました」と日本語で
挨拶して行きました。 幸いにもブラジルの方を始め外国人の葬儀を
何度か経験してたのが幸いしました。

次の家族は、いつも病人である奥さんは旦那さんの心配をしていた人
でしたから、残る旦那の生活を最優先した葬儀を提案、周囲が何かを
言い出す前に僕から宣言し、文句を言わせない形をとりました。

とはいえ、後々を考えると旦那と親戚の関係を悪くすることはできま
せんから、可能な限り中に入って温かい空気を作り出す事が優先です。

今回は必要性を感じ、即日納骨の場にも足を運びました。
数日間の途中で故人の姉妹から、親戚の人が入会したいと言ってたと
聞き本日入会相談の予約電話があったくらいですから、葬儀期間中は
泣きあり、笑いありの温かい葬儀が済んでホッとしています。

結構多くの葬儀社が「家族目線」と書いてますが、僕個人の感覚では
決して簡単ではないし、誰でもができる事でも無いと思っています。
それは、個々の家族に寄り添わなければ出来ない事だからです。


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