2000回記念ブログを書いてた時、事務所のモニターには
母親の七回忌相談に来た会員さんと話す千明が映ってました。
ブログのアップが終わると事務所に戻った千明が言います。
「〇〇さん、自分が癌の手術したんですって」
「やせ細ったけど、手術後はふくよかになったそうです」
「自分も散骨して貰いたいって言ってました」
「それと葬儀の時、お母さんが住んでた公営住宅の所を」
「霊柩車で通ってくれた事が今でも思い出すと涙がでる」
「くらい嬉しかったです。 って言ってました」
言われてみれば、5年前くらいまでは時間の余裕もあったし
他の地域なら火葬場に向かう途中、前橋なら前日などを使い
住んでた家まで霊柩車で行ったりしてました。
その後は忙しくなり、時間も取れなくなって、いつの間にか
全くしなくなってますが、家族によっては6年経った今でも
嬉しかったと、心を温かくする事になってるんですね。
改めて色々を思い出すと、葬儀から数年後に来てくれた家族
から一番多く聞かされるのが、家の前を通ってくれたとか、
桜の花を見に連れて行ってくれたとか、親戚から守ってくれ
たとか、黄疸で緑色の顔に化粧してくれたとか、利用家族が
想定して無かったことをして貰ったことなんですね。
2000回ブログを書いた時を狙ったような話題・・・・
なんだかなぁ・・ 11年経った今も僕を葬儀の世界に引き
入れた強い流れは、相変わらず流れてるのだろうか。
今回はきっと「初心忘るべからず」ということなのだろう。
料金、内容、パックなどは間違いなく前進し、11年間の中
では最高の状態にありますが、我々も極普通の人間ですから、
良くも悪くも慣れが生じます。
忙しさや体力の問題もあるけど、少しづつ手抜きをするよう
になる。「確かになぁ」が本音です。
》寸志、心づけを貰う事に慣れないよう受け取らない
》返礼品で儲けたいと思わないよう初めから25%割引
》料金の吊り上げが出来ないよう全パック内容は完全明記
》扱う全項目の単価も完全明記
》追加料金も完全明記
多分、うちほど全ての料金が明示されてる所は無いでしょう。
全て明確にする事で、家族が計算しても。我々が計算しても
同じ料金にしか成らないようにしてあります。
しかし明記してない部分で、我々の時間が取れた場合限定で
できること等は当然記載してありません。
霊柩車で自宅の前を通るは、その一例ですが、あんしんサポ
ート設立当初『お金が無いから仕方ない』と何も飾って無い
自宅祭壇の前で家族が呟いた独り言を耳にした事から始まり、
あんしん館式場には、30万円ほどの供物類が無料で飾られ
6.9000円直葬でも家族が寂しい思いをせずに済みます。
自宅の前を通ってくれた感謝、行為に対しての言葉ですが、
「墓参りが大事な訳でなく、墓参りに行こうと思い出す事が
大事なんだ」と言う僕自身の言葉を、そのまま言われてるよ
うな気がします。
11年間の中で1000件以上の葬儀をすれば、我々も例外
でなく良くも悪くも慣れてきます。
葬儀は全くのど素人だったからこそ、正確な知識と客観的な
家族目線の視野で歩めた今があり、施行するのは業者ですが
依頼するのは素人家族ですから、素人目線は業者目線よりも
大事である原理原則が自然にできる幸運もありました。
遺体処置や、様々なアクシデントへの対応なら慣れたほうが
間違い無く良いですが、葬儀する家族への思いだけは、何年
経とうが「慣れたらいかんぜよ」なんです。
今年1月NPO法人から、合同会社に変更し、6月27日には
丸11年になり、5月から令和に変わり、ブログ2000回掲載
した日に、こんな話しを聞かされる・・・
流れを見ると、あんしんサポートは節目の年のようですから、
この先も何かあるのかもしれません。
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