毎日書いて5年半、2日に1回書いたら11年間ってことです。
今月27日で法人設立から11年、立ち上がってから11年と
9か月になりました。
初めてブログを書いたのは、美容業の経営者時代の我想う。
そこから始まって、葬儀ブログへと変化しての2.000話です。
この11年間は人生の中でも非常に速く過ぎた感じがします。
それだけ充実した11年間と言えるのでしょう。
設立当初、2030年代に訪れる団塊世代終幕期への諸問題の
提唱から始まりましたが、当初は何をすべきかも手探り状態、
目指すものが、当時の既存の葬儀と余りに掛け離れていた事も
あって仏教で言う「嘘も方便」に近い感覚もありました。
まずは低料金の直葬パックが完成するまで、自分で現実に行わ
れている葬儀の実態と、現状の業界を知る期間として位置づけ
ました。 何もできない素人が口先だけで何か言っても、対象
家族でさえ見向きもしないだろうと考えたからです。
5万円火葬支援パックの実施は、当初予定より時間が掛かって
3年後の完成でしたから葬儀実務や遺体知識、宗教などを学ぶ
のには充分な時間で、当初は利用者に最適な葬儀社を紹介する
つもりでしたが、葬儀社、宗教者は素人の僕が思ってた奉仕の
精神を持った人達とは違うと分かった事と、自信を持って紹介
できる葬儀社など無いと分かった事で、葬儀支援センターへの
道に繋がったと言うか、強力な流れに導かれるまま嫌々始めた
のが本音でした。
あんしんサポート設立から4年間は、前職の代表取締役と並行
しましたが、葬儀支援の立場で事前相談する自分を頼ってきて
くれる家族に話す言葉に、自身で偽善に近いものを感じました。
分かり易く言うと、当時はそれなりに収入があり、葬儀費用の
心配をする家族の気持ちが本当は分からないのです。
これでは意味が無いと、半年掛って株式会社を閉鎖、全事業を
25年間頑張ってくれた社員に、退職金代わりに無償提供した
ことで、当時は食えない「あんしんサポート」が唯一の仕事と
なり、相談者に近い目線に立てました。
利用者と同じ土俵に立ってから、本気モードに入った事もある
のでしょうが、利用者が希望要望するものは明日は我が身です
から急速にことが進みました。
と同時に「あんしんサポート理念」も固まってきました。
ただ不思議な事に食えない状態でも、食う事を優先しようとは
思わなかった自分がいて、葬儀で無く葬儀支援が僕の仕事なん
だと思う事で自分を納得させてたと思う。
他人の遺体は見たくないし、触れないし、触りたく無いと思う
のが普通でしょ!? 少なくとも僕はそうでした。
昔から忌み嫌ってた仕事だけに、今思うと葬儀屋をするで無く
葬儀支援をするんだ! と思う事で、自分を納得させての出発
だったわけですが、当時は事前相談する家族から葬儀屋さんと
言われるのが嫌で、嫌で「葬儀支援」の考え方や目指すものを
その度に口にしてきた事が、潜在意識に刷り込む結果になって
今の基礎ができたのかもしれません。
あんしんサポートの基礎であり理念は「嫌だから生まれた」と
言っても過言ではないでしょう。
ただ遺体に対しての嫌悪感が無かったなど、その点に関しても
想定外の自分がいたというのもあるでしょう。
スタートが葬儀屋否定から始まってるだけに、家族目線だけで
葬儀を客観視してきた事で、残る家族の生活以上に大事な葬儀
など絶対にあってはならん。と考えるようになるし、葬儀だけ
しても駄目で、遺骨問題、墓の問題、死後の手続きや諸問題の
全て出来なければ葬儀支援に成らないと、早い段階で分かった
事で墓閉じ、散骨場、あんしん館、永代供養墓、等々を次々に
設置する事に繋がり非常にラッキーでした。
「嫌々始めた」ことで、家族が安心して全てを依頼できる葬儀
支援の道を外れる事なく、より突き詰めて考えられる事になる
わけですが、日々の出来事や今の思いを忘れないように書いた
ブログは、ナビゲーターとして大きな役割を担ってます。
同じような事を何度もくちにし、何度も書く、この繰り返しが
潜在意識に刷り込まれ、確固たる信念になったのでしょう。
ただ薬と同じで効けば効くほど副作用も強くなる・・・
支援力が上がるほど、対象者も絞られ、より「儲からない」の
副作用が強くなる傾向になります。
少ない利益単価でも、利用者が増えれば利益は増えます。
利益が増えれば料金を下げる。
これを繰り返してきた11年が、今のあんしんサポートです。
今から7年、8年前に葬儀された元理事さんは、今の倍額以上
したと言ってますから、間違いなく料金は下がってます。
僕自身を客観的に見れば、経営者として利口じゃないし、馬鹿
なのか!?とも思えますが、経営者として30年間生きてきた
中では得られない感覚を初めて教えて貰えました。
過去30年間の経営者時代には、経験しなかった感覚ですが、
他人に必要とされて生きるのが「生き甲斐」に繋がり、さらに
「遣り甲斐」にも繋がると教えられました。
文字にするのは難しいですが、どんな綺麗事を言ったり、建前
での家族目線を語ったとしても、本物と偽物は全く違います。
本物が得られる喜びは、本物を持つ者しか分からない事です。
そんな生き方もあると教えられた11年間です。
全ては「嫌々」だったから出来た事「瓢箪から駒」なのです。
この現実は全て僕の意思より強い「強力な流れ」の現実です。
この数回は
「葬儀支援を必要とする家族は絶対に増える」
「葬儀本来の考え方と現行の間違い」
「後継者問題への対策、実は58歳からしている」
「会社の安全とは規模の大小では決まらない」
「最低10年先が見えなければ経営者になるべきでない」
こんな内容を数回書いて本日2.000回を迎えました。
そして、あんしんサポート葬儀支援センターとはなんぞやです
【 あんしんサポート葬儀支援センターの目的とは 】
》様々な事情で余裕の無い、残る家族の生活を守ることです
》残る家族の生活が守れる葬儀を企画・立案・施行する事です
》その上で可能な限り、世間体、自己満足に対応することです
》葬儀後も故人に対し温かい心でいられる葬儀をすることです
》遺骨供養処理も全て終わった時、良かったと思えることです
あんしんサポート葬儀支援センターにとって、葬儀は金儲けの
目的を達成するものでなく、法律に触れず、人に迷惑をかけず
家族の自尊心を守り、残る家族の生活を守る為の手段です。
葬儀社と宗教者の為の葬儀ではなく、葬儀本来の考え方を伝え
お金を掛ける事が葬儀ではないと、口先だけでなく実践できる
日本で唯一の葬儀支援センターであり、僕が葬儀の仕事をする
大義名分でもあるのです。 だから11年間ブレないのです。
2.000回続けられた事、読んでくださる皆さんに感謝です。
ありがとうございました。
あんしんサポート葬儀支援センター 代表執行役員 武井利之
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります