5月1日から執筆を始めた「葬儀改革」は5月30日に校正
まで全て完了、今回は1か月かけてゆっくり書きあげました。
「本文」の他「言葉」や「ブログ挿絵」も含め192頁です。

過去2冊は、高額葬儀の元凶となっている宗教者や葬儀社に
対してやんわりと書きましたが、今回は僕が感じている現行
問題点をオブラートに包まず、ズバッ、ズバッと書き殴った
文章のためか、校正で読んだ千明は「スカッとしますね」と
絶賛「みんなに読んで欲しい本ですよ」と言ってましたが、
僕は本が沢山売りたくて書いた事はありません。

第一の目的は、あんしんサポートの会員家族に葬儀が起きた
場合、周囲から様々な横やりがあっても、迷う事なく、後に
残る家族の生活に支障のない葬儀ができる為の参考書であり
更には後継者への指針として書いてるものです。

書き終えてみると、あれも書けば良かった、これもあったと
毎回思うのが執筆のようです。 また葬儀の執筆は最後であ
ろうとの思いもあり、ブログにもよく書く言葉や、パンフレ
ットにある文章の更なる詳細、その理由などに絞り、できる
だけ読んだ会員さんの頭に残ってくれるような書き方をした
つもりです。 

11年間、前例の無い葬儀支援を続けて分かったのは、葬儀
する家族の本音と、葬儀社と宗教者は交わる事の無い土俵に
立っている現実でした。 

宗教者と葬儀社は『故人』を第一に考えた発言をします。
実際は死んだ経験もなく、最後には高額な料金の請求がある

のですから、霊感商法そのものですが・・・

一方の家族は母親が一人残って独居生活になると分かっても
いるし、今更同居も難しいと分かっているから、母親が一人
でも生活できるよう、まずは金銭面を考えるわけです。

これが交わらない線路状態ですが、でも家族の本音がどうで
あろうと無責任な親戚や葬儀社や宗教者に太刀打ちできずに、
仕方なく行う葬儀がいかに多いかが分かります。

親戚は「親と同居すれば良いだろ」の一言で終わります。
反論の難しい問題なだけに家族は話しを聞くだけです。

多分この感覚は、家族が本音をさらけ出せる我々だけが知り
得るものでしょうから、ブログでどれだけ叫んでも理解でき
ない人のほうが多いかもしれませんが、少数だったとしても
「そうだ、その通りですよ」と納得する人達も全国におられ
るはずです。 

葬儀形態は変わりつつありますが、更なる変化は必ずあると
婚礼など過去の歴史が教えてくれています。

結婚式の婚礼美粧を手掛けてきた人間であり、当時は結婚式
といえば300万円、400万円が当たり前の時代でしたが
その後「地味婚」なる言葉が流行り、今では当たり前にまで
なっています。 

この最大要因は結婚式が大事なのはでなく、結婚生活が大事
なんだと当たり前の事が、ようやく当事者が理解したことと
親がかりの結婚式が激減しているからでしょう。

葬儀もしかり「残る家族の生活が最重要なこと」や「葬儀で
子供達に迷惑が掛けられない現実が増えていること」なのは
明らかだし、近隣周囲との付き合いも減っている現実のなか
小規模葬儀になるのは必然だからです。

もっと言えば、これから葬儀社乱立時代に突入するはずです。
乱立は必ず値引き合戦に突入します。
怖いのは「安ければ利用者はいる」と考える経営者が増える
こと「売り上げが減ってるから値下げする」葬儀社も増える
はずですが、これが業界の質を下げる現実に繋がります。

中にはNPOだから安い・・・など全くの嘘を堂々とうたう
葬儀社も出てくるんじゃないかな。 うちが会員メリットは
なにひとつ無いとNPO閉鎖したから書き難いでしょうけど
『何故に低料金なのか』『対象者は誰なのか』『利用者の評
価はどうなのか』など確認されると良いでしょう。

低料金には二種類あると思ってください。
手前味噌ですが『確たる理念を貫く為の低料金』がひとつと
『安ければ利用者がいるだろ』と安易な発想の低料金です。
この両者の違いは細かく書かずとも推して知るべしでしょう。

 

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