改宗による寺の墓相談をされ「墓所は永代使用権で借りてる
場所ですから、黙って無縁墓にする人もいますが、本来なら
墓閉じし更地にしてかえすのが筋ですよ」と話しました。

ならば閉じをしたいと依頼され、墓閉じは費用が掛かるため、
次のような流れで進めるほうが良いと話します。

1. 1万円預かり、墓の撤去と更地に戻す見積もりを行う
2. 納骨骨壺数×5万円+税が遺骨供養と処理に必要と話す
(全散骨・一部手元供養・一部永代供養墓納骨の三者択一)
(寺の墓以外は、当方依頼僧侶にて閉眼供養も必要と伝える)
3. 総額費用の出費可能なら、墓の管理者に墓閉じ伝える
4. 墓閉じする場合は、預かった1万円は差し引き
5. 費用面で墓閉じ出来ない時は1万円は見積料で石屋に渡す
6. 墓から出して散骨は「改葬」にはならないと伝える

「改葬」とは墓の移転(遺骨の転居)の事で元の墓所のある
行政の許可が必要ですが、散骨と手元供養は改葬にならない。

うちの例では、墓の撤去と更地にする費用は10万円~40
万円(過去最高額)で一般的な墓なら、15万円~20万円
くらいが多いです。

使用してる石の量と、墓の建ってる場所により料金の違いが
でるようで、3トン車が横付け出来る墓はクレーンで吊れる
からでしょうか、比較的安くなるようですが、トラックから
墓までが狭い通路でクネクネしてるほうが高くなるようです。

また墓だけ閉じても、遺骨をどうするかの問題があります。
我々が知る範囲では、寺の永代供養墓は最低が一柱33万円
から150万円まで千差万別です。 33万円という半端は
永代供養とは33回忌のためでしょう。

今回も高崎市の寺で、前橋では経験ありませんが、高崎市の
寺は、業者指定する寺が多い気がします。

》墓閉じすると、ずっと恨まれる等々、散々脅かされる
・こんな捨てゼリフを言う人間が宗教者になってはいけない
・典型的な霊感商法のセリフ
・でも違う信仰のある方ですから全く意味がなく軽蔑のみ

》石屋は指定の石屋以外は駄目だと言われる
・バックマージン欲しさの対応は明らか
・指定の石屋のほうが安いなら話しは別、けど絶対に高い

今回執筆した「葬儀改革」にも少し書きましたが、あんしん
サポート設立当初、まだ初心者マーク付きの葬儀屋だった頃
ある石屋関係の人が連れてきた僧侶でしたが、当時の僕らは
葬儀を学ぶため話しを聞くばかりでした。

自己主張もせず、静かに聞くだけの僕らに放った言葉が、
「うちに墓を建てたら人質をとったようなもんですから」と
笑って言った僧侶、それを聞き唖然としました。

『なんだ、坊さんは偉いと思ってたのは間違いだな』
『こんな人に何十万の布施を払う家族が可哀そうだ』
『こりゃ宗教者対策もなんとかせにゃならんな・・・』

思えば、この時から僧侶への疑問が始まった気がします。
キリスト教宗教者、神道宗教者など、結構多くの宗教者とも
逢ってきましたが「はぁ!?」と思う言動をするのは僧侶だ
けで、他の宗教者に感じたことはありません。

仏教が悪いとは全く思っていません。
どんな宗教でも人が生きる上で指針となる教えをし、教えを
伝える宗教者自身が「なるほど」と思える生き様をしている
なら、素晴らしい宗教であり宗教者だと思いますが、何故に
僧侶だけが、これほど人の質が落ちた人がいるのでしょう。

自分の欲より先に、別の信仰のある方なら尚更の事、相手の
心情を考慮するくらいの姿勢は備えて欲しいものです。

黙って無縁墓にする人のほうが多い世の中です。
でも相談にきた人達には、更地に戻して返還するのが本来の
筋ですと話し「そうですよね」と墓閉じする旨の報告に行っ
てるのに、こんな対応では黙って無縁墓が増えて当然です。

 

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