今年の5月は暇です。
危篤電話は15件以上入ってますが、現在方針にそぐわない
依頼を5件断ってるんだから当然ですね。
お蔭さまで普段は中々できない所要が片付きました。
》霊柩車の棺台レール載せ替えと廃車
》骨壺と懸垂幕の産廃処理場持ち込み
》一般貨物自動車運送事業の訪問検査
》会員管理と永代供養墓納骨者の最終整理
》盆法要案内作成
》「葬儀改革」執筆
》6月決算の準備
そして本日は午後から大腸内視鏡検査です。
うちは二人ですから、忙しくなると整理整頓はどうしても、
後回しになり易い為、年に1度か2度はゆとりをもって整理
できる月が欲しいです。
社会保険の健康診断表が届きましたが、国保のほうが色々な
病院でできるし、検査内容も多いんですね。
社会保険ですから、国保と同じ検診をするには追加料金で受
けることになります。
今年から消化器系(内視鏡)を受ける病院とそれ以外は別の
病院にします。 昨年の癌検査で感じたことがあります。
個人的な感覚ですが・・・
消化器系(内視鏡)と循環器(心臓)と脳外科だけは専門の
医師にお願いすべきだなぁって思うんです。
「専門医」と「それも出来ますよ医」では相当な差があって
当然だと思うからです。 これは葬儀でも全く同じです。
ご遺体の「口が開いてる」「膝が曲がってる」「首吊り自殺」
「腐乱死体」「バラバラの事故死体」など、扱いに慣れてる
遺体は最適な対応が出来ますが、慣れてない遺体なら、そう
上手くはいきません。
例えば、死後硬直やドライアイスの処置も同じです。
一般的に仏式の場合、最初に合掌を組んでドライアイス処置
する葬儀社が圧倒的に多いですが、個人的には疑問です。
》死後硬直を知る
逝去後硬直は始まりますが、24時間前後が硬直のピークで
その後は少しづつ硬直が解け、72時間程で完全に解けます。
葬儀日程にもよりますが、手は両側に置き腹部と胸部を凍結
させ、安置する部屋の条件によっては頭部下にドライを当て
脳の腐敗を防止する方法をとります。
湯かん等(火葬)の時間に合わせ、ドライアイスを撤去して
解凍に入り、湯かん直前で合掌を組むのが僕の処置です。
これなら腕や手が凍結することはありません。
後はドライアイスを当ててた時間により解凍時間も違います
から、その予測をして外す事になります。
上記のようなたった一例だけを挙げても、専門家だから分る
事があり、そのご遺体に対する最善の対処方法がとれます。
腐敗臭の始まってる遺体、出血してる遺体、口から舌を出し
てる遺体、顔が紫色にうっ血してる遺体、黄疸で緑色の顔に
なってる遺体など、挙げればいくらでもあります。
僕が以前、納棺師は派遣ではなく、自分ですべきだと言った
根拠のひとつが、この部分です。
搬送直後に対処しなければ間に合わない処置もあります。
自分で納棺師をするから、どこにドライアイスを当てればと
分るし、このご遺体にはどんな処置が必要かの判断もできて
その上で回数をこなせば、より的確な処置ができるようにな
るし、家族は安心していられます。
利用者は知らなくて良い事ですが、だから専門家なのです。
僕の場合は素人だった事、葬儀社で学んだ経験が皆無だった
ことが幸いして、正確な知識を得られたように思います。
僕の癌を発見してくれた医師もそうでした。
毎日、内視鏡を除いてる方でも細胞検査するか、しないかと
迷うほどの状況だったようですが、念の為にと細胞採取して
検査してくれたお蔭で、超初期癌の発見となり、わずか8日
間の入院で済ませて貰えました。
これは毎日、内視鏡を覗きながら、千差万別な胃の中を診て
学び続けてるからの知識と経験であり、ただ回数だけをこな
しても得られるものではありません。
葬儀も一緒、回数が多ければ何でもできる訳ではありません。
利用者の目に見えない部分ですが、正確な知識と技術を駆使
して、家族が穏やかな温かい心で、葬儀が終えられる作業を
することがプロとしての仕事だと思っています。
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