昨日は朝7時30分過ぎ、前橋から1時間ほどの安中市に
向かい9時30分火葬でしたから午前9時に火葬に入ると
拾骨までは待機、その間は、故人名義の不動産の手続方法、
葬祭費、年金などの説明をしてると拾骨時間になります。
そうそう、以前にも書きましたが9時30分火葬なら9時
到着が基本、そこから最後のお別れして、どんなに遅くも
9時30分には火が入る・・・というのが火葬時間です。
これは全国共通とも言える事ですから覚えてください。
11時の火葬だと聞いたからと11時に行ったのでは火葬
には間に合いません。
うちの場合、基本的には火葬時間の45分前に入ります。
お別れも慌てずできるし、親戚等の到着が多少遅れた場合
でも、それなりに対応できるからです。
予定より早く、午前11時30分あんしん館に戻れました。
12時30分、家族葬儀、1時15分出棺、火葬炉に火が
入ったのを確認後、待合室に案内し清めが始まると、あん
しん館に戻って掃除してから、本日の葬儀の棺を個室から
祭壇前に移動、その後斎場に戻って拾骨、帰りには家族が
来館し支払いを済ませてくれました。
支払いは数分ですが、いつものように葬儀後に必要な各手
続きの話しをし、もし分らない事があったら連絡するよう
伝えて昨日の葬儀は終了しました。
昨日は安中、前橋双方で入会希望者が「名刺をください」
と言われましたが、僕は基本的に名刺を渡しません。
直接電話を掛けられても大変ですからね。
葬儀した家族が後で、その人達に説明すると言ってました。
普通の葬儀社と違うことを伝えるだけで、前例が無いから
大変ですが葬儀をした家族の意見が最も正確です。
午後4時過ぎに全て終わり、本日初の食事に向かいました。
戻って残務処理が済むと、午後7時の閉館を済ませる。
仕事は一応終わりですが足がだるくて、だるくて・・・・
本日の葬儀は午後2時全て終了しました。
これから石屋さんがくるそうですが、それが済めば食事を
して、搬送が無ければひと段落できます。
この数日の自分を振り返ると、数年前に千葉県から10人
ほどで来られた人達を思い出します。
若い人でも70才!? という感じの老人ばかりの集団で
したが、低料金葬儀をする為に集まった人達だそうです。
あんしんサポートのノウハウを学びたいと言ってました。
隠すほどのノウハウはありませんから、僕の持ってるもの
で良ければ、いつでも教えるつもりでしたが、面子を見て
正直なところ無理だろ、としか思えない老人達でした。
寝台車の所に連れて行き、一人が寝て2人で持ち上げさせ
ると、案の定持ち上がりません。 これでは論外です。
その後、あんしん館内で24時間体制の仕事であることや
まずは、道具を揃える前に、葬儀社等で手伝わせて貰って
実際の現場を知ってから費用は掛けるべきと伝えました。
また、せめて50代の人間を最低でも2名入れる事を勧め
あんしんサポートの日常生活も説明すると、半数の人達は
「甘かった止めます」と言い出しました。
思い留まらせた事、個人的には正解だったと思います。
気軽な正義感では続きませんし、70代の人達だけで長い
期間出来る仕事ではありません。
現在の僕が64才、それでも一杯一杯です。
まぁ暇ならどうって事ないでしょうが、それでは食っては
いけません。 低料金なら葬儀施行数が必要だし、かとい
って高額葬儀では、依頼が入ってこないでしょうし、設立
目的と違う方向へと向ってしまいます。
僕が70才を迎える6年後、今の仕事ができるかと言われ
たら「難しいだろうな」これが正直な僕の感想です。
葬儀の仕事を、皆さんが見える部分だけで判断したのかも
しれませんが、低料金で葬儀を行うには少数精鋭が基本と
いうか、それ以外では出来ません。
搬送、安置、打合せ、手続き、掃除、霊柩運転、などなど
葬儀に関わる全ての仕事を、うちなら2名だけで行う事で
現行料金を可能にしているわけです。
勿論、経理や企画、総務的な仕事も全て自分でする訳です。
利用する人達にとっては、単純に安い高いの比較ですが、
あんしんサポートに近い料金設定の葬儀社は、全ての面で
大変でしょう。
葬儀屋の仕事自体なら、僕の仕事人生の中でみても決して
大変な仕事では無く、総体的には楽な仕事の部類です。
遺体と接する事に問題なければ、2ヶ月に1回葬儀すれば
普通に食える利益でしたから楽でしょう。
ところが低料金とは、根本的に利益を減らしている訳です。
粗悪品を使用すれば別でしょうが、うちの場合で言うなら
使用品は一般葬儀社と同じ、昔から使用してた「平棺」を
パックで設定、布棺に変更すると数万円の料金アップ何て
事も無く初めから「山型フタ付布棺」で設定されてます。
更に基本的に追加は不要ですから「直葬」で考えてみれば
「20万円」の葬儀社と「6.9万円」では単純計算しても
粗利益に「13.1万円」の違いがあるって事です。
月に5軒、6軒だけでは食えません。
建物が大きい、霊柩車がリムジン、社員が多いなんてのは
全て葬儀社の勝手であり、利用者の希望ではありません。
経営者自身が動き回ってる訳で、大人数抱えてる葬儀社の
社員と比較すれば数倍の仕事はしていることでしょう。
高額葬儀社の3倍、4倍の仕事をしないと食えません。
但し、人の価値観はそれぞれですから、体裁や世間体等が
大事な人は大手葬儀社の利用が良いでしょう
また、そんな方々は僕のブログ見ても意味ありません。
でも金銭的余裕が無いとか、温かく送りたいと思う人なら
小規模で低料金の葬儀屋がベストですが、小規模ならどこ
でも良いわけではありません。
小さくてもボッタクリ葬儀屋もあるし、ろくな葬儀もでき
ないくせに、言う事と料金だけはいっぱしの葬儀屋もあり、
昔の押付け感覚しか持って無い葬儀屋もあります。
ならどうすれば良いか・・・
皆さんの地域で葬儀をされた方々は、いくらでもいます。
その人達の話しを聞くのが一番です。
低料金なら、たいした宣伝もしてないでしょう。
聞いた事さえない葬儀屋さんかもしれません。
でも葬儀した家族は「いい葬儀屋」だと分っています。
そんな葬儀屋さんがある地域かもしれません。
広告宣伝を沢山して、良く名前を聞くから良い葬儀社だと
思ったら大間違いです。
今年の10月に消費税が引き上げられます。
間違いなく余裕の無い人達の生活に支障がでます。
こんな時期だからこそ、葬儀を考える必要がある家族なら、
もしもの時に頼れる葬儀屋を探しておくべきです。
うちの場合は、嫌な人なら断るし、お金があるなら断るし、
昨日も逝去後に来館された為お断りしましたが、年間では
約60軒近くも葬儀や入会を受けない現実です。
普通に考えればお客様に対して・・・と思われても不思議
ではありません。 今回は省略しますが、僕なりの理由が
あっての事ですけど、消費者から見たら決して好印象では
ないでしょうし、そんな奴は僕だけでしょう。
でも全国には、あんしんサポートに近い料金設定と葬儀を
支援する立場や考え方の小さな葬儀屋さんが実在します。
そんな葬儀屋さんがある事を、地域の人達が口に出したり
その良さを紹介してくれら、葬儀の心配が減る地域になる。
その波紋が広がってくれたら、全国の余裕の無い家族の為
には朗報ですから、どんどん伸びて欲しいと思います。
うちの紹介率90%以上は、そんな流れだと思う。
あんしんサポートは利用された家族が育ててくれました。
皆さんの地域にある、心ある葬儀屋さんを育ててください。
孫子の代に、葬儀で大きな負担を背負わせたくないのなら、
今から心ある葬儀屋を育て、葬儀のあるべき姿を変化させ
ていくことだし、それができるのは利用者なのです。
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