散骨場開設から9年、永代供養墓建立から5年が経過した。
時期も含め、どちらも間違って無かったと思っている。
墓守不在が増え散骨が増えるであろう事は、あんしんサポ
ート設立前から分かっていた事でしたが、永代供養墓建立
については、散骨が増加する中で見えてきた事でした。
また葬儀パックについても、国保からの葬祭費5万円だけ
あれば火葬できたら・・・の思いから無理は承知で始めた
ものでしたが、お金の余裕は無くても、家族の中に様々な
思いがあることも分ってきました。
葬儀だけでは支援にならず、遺骨供養、宗教者、さらには
新盆、年忌法要、墓閉じに至るまで、全て対応しなければ
完全なる支援はできないことも分って、ひとつ、ひとつと
実現化してきた経緯があります。
うち同様の考え方と、低料金で葬儀をされる葬儀屋さんは
この辺りをしっかり考える必要があるでしょう。
葬儀社が寝食を惜しんで企業努力で料金を下げても、他で
費用が掛れば家族にとっては高い葬儀になるのです。
先日の葬儀は以前からの会員さんで、一度葬儀をしている
家族でしたが、菩提寺のある家族でした。
家族葬でしたが、自宅安置で返礼品25個、料理30人前
と、人数の多い葬儀でしたから、うちのパックでも宗教者
含めて40万円を少し超える金額になるでしょう。
しかし菩提寺があり、信女戒名で40万円です。
結局80万円を超える葬儀になります。
改めて菩提寺葬儀は受けないの判断も正しいと感じました。
(現在の入会者は菩提寺葬儀は受けていません)
80万円、90万円の家族葬が安いと感じるのは業者感覚
でしかありません。 年金暮らしの家族なら大金です。
この家族、葬儀後「菩提寺利用なら入会は受けないよ」と
伝えてあります。 お坊さんの為の葬儀をする気はない。
これが、葬儀に関わる全てをしなければ支援には成らない
現実の一例です。 以前からの会員さんは1度だけ希望の
葬儀を行う事になりますが、やっぱしっくりきません。
供養の代償が最低40万円は、どう考えても高いです。
僕の中ではあり得ません。 金が有っても払う気になれは
しませんから、依頼する事は絶対に無いでしょう。
檀家なら即刻、離檀するでしょうし、墓閉じします。
一方、あんしん一樹の陰に納骨している家族達は、住職が
驚くほど墓参に来られる家族もいるし、永代供養墓に花が
無いことがありません。
人数も多いですが墓参りの回数も多く、今では墓所の中で
墓参が一番多い墓となった為、今年から2.000円の会費を
徴収し水道代、墓所の管理費として寺に渡します。
うちの会員さんで高額な葬儀をされた方はいません。
お金持ちの方も、さほどいないでしょう。
中には直葬だけで納骨してる方々も大勢います。
直葬だけの葬儀だから故人を粗末に考えているか・・・
「NO」です。 自分の墓に行くより多く墓参りされてる
家族も沢山いらっしゃいます。 それは住職も言ってます。
個々の感覚も当然ありますが、葬儀で無理をさせなかった
ことが、いつまでも故人に対し温かい思いが続くひとつの
要因だと思っています。
誰だって豪華に、華やかに、盛大に送ってあげたいと心の
何処かでは思っているでしょう。 けど現実がそれを許さ
ないわけですから、親戚や他人から言われなくても、当の
本人達が一番よく分かっているのです。
でも無い袖は振れません・・・
故人に「ごめんね・・・」こんな思いさえあるでしょう。
それでも残る家族の生活を最優先させるのが、あんしんサ
ポートであり、武井という人間です。
その結果『もっとしてあげたかった・・・』の思いは強く
残り、それが月命日の墓参にも繋がっているのでしょう。
きっと故人も嬉しいだろうし、ちゃんと生活している姿に
安心もできることでしょう。
そう、供養にお金は掛りません。
ただ葬儀、遺骨、墓、法要など、死後に関わる諸々の費用
全てに対応、対処してくれる葬儀屋がないのです。
勿論、紹介したり、高額ならいくらでもありますが、葬儀
から始る一連の流れに全て対応してくれる葬儀屋さん。
家族の都合を最優先して考えてくれる葬儀屋さん。
これから間違いなく求められる「葬儀屋像」です。
そんな葬儀屋を探せた方は、小さな宝くじに当ったような
ものだと思っていいでしょう。
建前の綺麗ごとでなく、葬儀屋の真の姿を知る努力だけは
して損はないでしょう。
今回は、利用者目線でもあり、僕と同じような感覚を持つ
葬儀屋さんへの提言のひとつでもあります。
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