前回ブログで、あんしんサポートを利用した家族からの
評価が意外だったと書きましたが、親切だと感じるのか、
感じないのかは「総体(マクロ)」か「個(ミクロ)」
かの違いではないでしょうか・・・

この点は葬儀業界に入った当初から感じてきたものです。
前職が「婚礼美粧」ですから、結婚式、七五三、成人式
などに関わってましたが、個々の家族の感覚で好きなよ
うにするのが極々普通です。

「普通は・・」「一般的には・・」なんて言葉を使う事
さえありません。 その昔は全ての流れが決められてた
時代もありましたが、年々変化し続けた結果、結婚式や
披露宴は小規模化が進んだのでしょう。

確か北海道が最初だったと記憶していますが、25年前
には会費制の結婚式も始まりました。
1万円の参加費、返礼品無しの結婚披露宴は素晴らしい、
北海道民は進歩的発想ができる人達だなぁと、感心した
のを覚えています。

昨日、千明の息子に第二子の男の子が生まれ、埼玉県の
病院まで行ってきましたが、生まれた時は家族だけです。

神経を使う人もなく、義理で来る人もなく、誕生を祝う
人達(家族)が、いつもの自分達で過ごす時間です。
これが良いんだと思うし、こうあるべきと思う。

葬儀も一緒だと思う。
葬儀は死後でなく、医師がサジを投げた瞬間から始まる
と考えており、葬儀で一番大事なのは宗教儀式ではなく、
沢山の人を集める事でもなく、親戚が集まる事でもない。
「家族が対象者との別れを受入れる」事だと思います。

突然の逝去は難しいですが、入院したり、施設入所した
家族や、自宅療養の対象者なら、お別れを受入れる為の
時間があります。 その時間こそが「葬儀」だと思う。

葬儀の時間を家族で過ごし、逢いたい人がいれば逢わせ
行きたい所に連れて行き、食べたい物は食べさせる。
治らないなら、したい事をさせてあげるのが葬儀・・・
その最後が荼毘に付す(火葬する)行為です。

火葬が済むまでは、家族以外は口を出さず、訪問もせず
家族をそっとしておいてあげたいとさえ思う。
家族の希望が、それで終わりたいならそれでいい・・・

家族が皆さんとお別れをさせたいと思うなら、後日場を
変えて「お別れ会」をすればいい。

遺骨になってからなら、慌てることもなく、皆さんに集
まって貰い易い日時も設定できるし、斎場である必要も
なく、ホテルでも、レストランでも好きな場所でできる。

後半部分は家族の考え方次第ですが、存命中の葬儀では
マクロでなく、ミクロ(家族だけ)で行うのが、葬儀の
あるべき姿に思えてならない。

僕の言う家族とは血縁関係の事ではありません。
他人でも家族と呼べる人もいれば、血縁でも他人と同じ
人もいるでしょう。 対象者からみての家族です。



家族との別れを受入れるには時間が掛るでしょう。
簡単にはいかないでしょう。
残る時間を有意義に使わせてあげたいものです。
しかし現実は、自身、死後費用を心配しながら生きたり、
家族も死後の費用の心配をしながらの看護・・・
葬儀で一番悩むのが「費用」などあっては成らない。

その点も含め、葬儀はミクロで考えるべきと思います。
これなら葬儀社で相談できるでしょう。
自分達の生活が守れる葬儀の選択肢も広がります。

そんな家族の葬儀相談に一般論はいりません。
また、何が一般論なのかも定かではありません。
家族で行うなら、家族が納得し法律に触れることが無い
なら何でもいいと思うし、その相談に乗ったり、アドバ
イスできるのが、本来葬儀社の仕事だと思う。

残念ながら、そんな葬儀社が無いに等しいから創り出し
たのが「あんしんサポート葬儀支援センター」です。

この感覚が、葬儀に不安だった家族にとっては「親切」
として映るのかもしれませんね。

いつもそうですが、結果論として「親切」とか「助かる」
って事になっても、僕自身はそんなつもりはなく、本来
あるべき姿を追い求めてるだけです。

その根底にあるのは、死後費用の心配をしながら生きる
事って、明日は我が身であることを稼業倒産から学んで
いるからなんだと思う。 

結果は人の為になったり、役立ってるかもしれませんが、
突き詰めれば「自己満足」と「自分の為」なんだと思う。
僕自身は自分の為でも、僕と同じ感覚の人の為にはなる。

人が何を考えてるかなんて分かりませんけど、自分の事
なら分りますからね。 自分の問題を解決すれば、同じ
悩みの人達は助けられる・・・それでいい・・・

だから、葬儀に対しても、僕と似たような考え方の人達
なら助けられるけど、違う人は助けられないから、葬儀
依頼も受けないし、入会も受けないわけです。

何となくある一般論で葬儀したい人は、どんな葬儀社に
依頼しても問題ないでしょうが、ミクロ(家族)として
葬儀を考える方は、葬儀社の選択が大事です。

自分達家族の感覚に近い葬儀社だけは探しましょう。


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