最近前橋は火葬予約が、数日後になりつつあります。
大都市のような10日間なんて事はありませんが、それ
でも午後の火葬予約を抑えるのは数日先になります。
ただ午前火葬のほうが押え易い状況ですから、友引翌日
朝一火葬を押さえ、友引に葬儀を行う事が増えてます。
23日前橋から1時間半の距離にある病院で亡くなった
故人を迎えに行き、24日の午後から葬儀、本日25日
朝一で火葬しました。
友引の午後を利用して行う葬儀、最初はやむなく始めた
葬儀でしたが、実際にしてみると中々良いと分りました。
良さを書く前に「友引には葬儀をしない」こんな迷信を
聞いた事のある人もおられるでしょうから、その点から
説明をしておきます。
友引(共引) → 誰か一緒に連れて行かれる・・・
こんな感じでしょう。
『収骨の橋渡し』のような語呂合わせと似ています。
友引は六曜のひとつで、今の月、火、水、木・・と同じ
ですから迷信でしかありません。
僕の性格ですから、そんなの全く気にもなりませんけど
火葬場が休みなのは事実で火葬はできません。
その点だけは抑えておく必要があります。
葬儀スケジュール例
・午後3時から葬儀(湯かんがあれば2時から)
・午後4時からお別れの儀
・午後5時以降に食事(清め)はゆったりして解散
・家族だけ式場に戻ってゆっくりお別れ
・翌日朝一で火葬
・火葬時間は無料休憩所で待機
・午前11時には拾骨も済んで全て終了
・墓のある人は即日納骨もできます
「友引葬儀・翌日朝一火葬のメリット」
》火葬時間に急かされずゆっくりお別れができる
》友引のため宗教者を押さえ易い
》清め(食事)は葬儀後の移動ができます
》温かくて、安くて、旨いものが、ゆっくり食える
》翌日の火葬は家族だけで行えば食事の準備も要らない
最大メリットは「ゆっくりお別れができること」です。
火葬時間に追われることはありません。
生花、洋服、食べ物、手紙、等々入れながらのお別れも
時間を気にせず、棺を囲んで泣いたり、笑ったりし乍ら
ゆっくり、温かく送れるのが最大メリットでしょう。
今回の家族は4年前、母親の親族葬儀をされていますが、
その時より温かく送れたと言ってました。
さて今回なにが言いたいかです。
大事なのは、友引の葬儀が勧めたいわけでなく、依頼者
から信頼され、任された葬儀を組み立て施行する我々が、
金儲けの為に創り上げられた過去の慣習に従うのでなく
信頼に応えようとする姿勢を持ち、その家族にベストと
思える葬儀を提案施行しようとする姿勢が大事です。
僕の知る過去の葬儀屋は、蜘蛛の巣に掛った獲物は全て
吸い尽くすような葬儀をしてきた事です。
きっと昔は、それでも通る程度の葬儀屋しか無かったし
情報が伝わり難かった事が幸いしたのでしょうが、今は
通用しないし、悪評はすぐに広まる時代です。
昔からある葬儀屋を見れば分るでしょう。
昔の元気な姿は無い葬儀屋が多いんじゃないかな。
これ全て「自業自得なり」でしょう。
葬儀屋が繁盛しようが衰退しようが、消費者には関係も
ないし気にも成らないでしょう。
これは寺に対しても同じ感覚なはずです。
寺は墓を守ってやってるとでも思っているのでしょうが、
そんな風に思っている人のほうが少ないでしょう。
毎年の管理費を納め、何かあれば寄付を集める菩提寺を
良く思ってる檀家のほうが少ないのが現実です。
葬儀屋は「人の嫌がる葬儀をしてやってる」と思ってる
寺は「墓を守ってやってる」と思ってる。
こんな感覚が通用すると思ってる事が大間違い・・・
葬儀屋も寺も自己中心的な発想なのですから、消費者も
自己中心の発想で良いんだと思う。
自分達家族が後悔しない葬儀をしてくれる葬儀屋を探し、
葬儀の時だけ付き合える宗教者を探しておけば良い・・
ようやく消費者が本音を言える時代になったのでしょう。
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