昨日は経年劣化による備品買い替えが多いと書きました。
実は自宅も建築から25年目を迎え、あちこち傷んでる。
近所の家は殆どが、すでに塗り替えをしたらしい・・・
25年は限界の年数のようですが、結構な費用のかかる
事だけに、簡単にはできません。
今回、家の塗り直しや修理、交換などを考えるにあたり
奥さんや息子と話しをしていると、ある事に気づいた。
うちの奥さんは『料金』を第一に考えているようです。
息子も『料金』が第一ですが、仕上がりも気にしている。
僕は第一が『仕上がり』次に料金と考えます。
三人の違いを分析してみます。
「奥さんの思考」
・塗装の技術は何処も大差無いと思ってます
・いくつも入って来るチラシ価格が基準です
・すでに塗装した友人の意見も大きい
「息子の思考」
・いくつも入って来るチラシ価格が基準です
・友人に塗装屋がいて、以前に聞かされた事も考慮
・職人レベルの違いが大きい認識がある
「僕の思考」
・最低でも100万円以上は掛かるから第一は仕上がり
・30万円安くても、施工後に問題があれば意味なし
・僕が素人ゆえ信頼に足るプロ探しが先決
・その人に家を見て貰い、最善の方法で全て任せる
・あとは支出可能な費用と仕上がりとの調整のみ
家族間でも、これだけ感覚の違いがあります。
キューピーマヨネーズと味の素マヨネーズなら、値段と
味の好みで決めれば済みますし、同じメーカーの服なら
安いほうが良いと単純ですが、技術介入の仕事や人材が
関わる仕事の選択は単純ではありません。
「以上を踏まえた僕の判断材料」
・自社社員の職人であること
(請負は利益を出す為の工作をする可能性が高くなる)
(下塗り回数減らし、見積りより安い材料への変更等)
(この差は数年では分らない)
・自社の仕事に自信と誇りを持っていること
・技術の高さを堂々と公表していること
・何でも安いとは言わないこと
・できる事と出来ない事を明確にしていること
奥さんや息子の感覚を自分の仕事を置き換えてみた。
『葬儀は何処も大差ない』と思ってる人は多いだろうが
現実は葬儀社毎に全く違うし、その格差はかなり大きい
ちゅうか、家族は葬儀に何を求めてるだろう・・・
まぁ、家族毎に相当な違いがあって当然だと思う。
故人が誰かによっても違うだろうしなぁ・・・
ただ塗装業界と大きく違う点がひとつある。
塗装職人さんは力量により賃金が違うらしく、修理等が
必要な箇所を見つけられる目と、最適な処置方法の技術
等の有無で賃金差があるようで、当然と言えば当然です。
この辺り昨年11月にした癌の発見や手術の技術レベル
とも良く似ているように感じる。
経験と実績からくるもので餅は餅屋的感覚です。
しかし葬儀については、この定義は当てはまらない。
長年やっていれば技術や知識は上がるか、と言われたら
間違いなく『NO』と断言できる。
家族目線で言えば、真逆の発想をする人が圧倒的多数だ。
まぁ、どうすれば儲かるかの知識は豊富かもしれません
けど、そんなの家族には不要な知識ですからね。
葬儀に難しい技術は要りません。
・遺体を見たり、触ったりできる人
・損傷し悪臭のする遺体でも対応できる人
基本、これがあれば誰でもできる仕事だと思う。
技術が必要なのは『死化粧』『遺体処置』くらいかな。
化粧は美容師に教えてた人だし、若干、生理解剖学等や
伝染病学を学んだ経験も活きてますね。
でも葬儀の仕事で一番大切なのは経験や技術ではなくて
個々の家族に対する『家族目線』だと思う。
持ってる条件や、故人への思いは、個々の家族毎に違い
ますから、その家族の目線で企画、立案、施行する事が
その家族から見た『葬儀のプロ』なんだと思う。
プロとは利用者がプロと感じる人であり、自称ではない、
同業者でもない、評論家でもない、実際に葬儀をされた
家族がプロと感じるのが、本物のプロだろう。
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