火葬炉に入り、1時間~1時間30分後、火葬が済むと
拾骨になりますが、その際によく出る話題がある。

『病気で薬飲んでたから、骨に色が着いてるねぇ』

なんて言葉を聞いた事ことありませんか?

結論から言うと、全てとは言いませんが基本的に、その
理由で骨に色が着くことはありません。
但し血液の病気とか、骨髄の病気などの場合、骨の内部
自体が茶色くなってる事もあるようです。

では、焼骨に着いてる色はなんでしょう。

棺は火葬炉に入れる時、金属枠の上に置かれます。
この金属はチタンが多く、火が入ると金属部分を通った
炎が淡い緑色や赤っぽい色が付着する事があります。
金属が新しいほど色が着き易く、古くなると付着しない
傾向が強いように感じます。

また六文銭(三途の川の渡し賃)で実際のお金を入れた
場合、入れた金種により赤系や緑系などの色が付着する
事があります。 先ほどの金属と同じ理由です。

棺に生花、洋服など入れると、花や服等の色が付着する
事は多く、下あご、上あごに赤系の色があったら、歯の
治療をした際の薬剤の色だと思って良いでしょう。

ちなみに・・・
赤系は色が付着し易く、新品で真赤なトランクスを故人
に履かせて火葬すると、全ての焼骨がピンク色になった
としても不思議ではありません。

当方でも過去に1度経験があり、拾骨前に斎場担当者が
慌てて来て「棺に何かいれましたか?」と聞かれました。
とりあえず焼骨を見に行くと全てピンク色・・・・
家族に聞くと、初め分らないと言ってましたが、配偶者
である奥さんが「あ、赤いパンツ履かせました」と言い
詳しく聞くと、逝去の後で新品の真っ赤なトランクスを
履かせたと分り一件落着・・偶然ですが、これはこれで
良き思い出の1ページとなってくれました。

ちゅうことで基本的に遺骨に付着する色は、棺に入れた
物の色と考えて良いと思います。

但し火葬場毎に棺に入れて良い物、入れては駄目なもの
など規則がありますから、火葬場の決まりには従うしか
ありませんので、利用する葬儀社に聞きましょう。

良く聞かれる事と多くの斎場で入れられない物は・・・

》メガネ(火葬後、骨壺にメガネを掛けた状態で入れる)
》書籍(本)燃えそうで燃え残る典型的な物です
》金属、カーボンの杖(木製なら大丈夫)
》縫いぐるみ(小さい物なら大丈夫な火葬場もある)
》ビン類・缶類・布団類・多数の写真など

また遺骨で言うと高齢者に多いのが遺骨内部が目の粗い
スポンジのようになってたら、骨粗しょう症と思っても
良いだろうと思います。

拾骨で『喉仏(のどぼとけ)』だと見せてくれる斎場も
多いと思いますが、実際は第二頸椎(けいつい)首の上
から2番目の骨で、人が合掌しているような形をしてる
事から、喉仏と呼ばれているようです。
実際の喉仏は軟骨ですから、火葬後に骨は残りません。

前橋斎場のように、詳しく遺骨の説明をしてくれる所も
あれば、全くしない斎場もあります。



時々配偶者や両親の焼骨少量をペンダントや小物に入れ
て持ってたいという家族がいますが、そんな時は遺骨の
知識を持っていたほうが家族の希望に応えられます。
多量の焼骨は駄目ですが、少量なら改めて火葬証明書を
発行して貰わなくても大丈夫です。

ロケットペンダントの中なら、喉仏の頭の部分を砕いて
入れるとか、小物入れなら「何処がいい!?」と聞いて
あげられます。 

個人的な感覚で言うと、故人に囚われ過ぎるのは決して
良いとは思いませんが、両親や配偶者や子供なら、少量
持ったり、身に付け、旅行など一緒に行くのも良い。

実際は自己満足ですが、後に残る家族の気持ちになれば
孝行だったり、供養として心は安らぐでしょう。


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