19日朝久しぶりで、あんしん館入口の葬家名板に名前が
無くなってスッキリ、正月のバタバタもようやく一段落と
思いながら朝食を食べていると、午前11時隣接市の病院
から搬送依頼、更に夜の8時過ぎに施設へのお迎えとなり
ましたが、最近の依頼は以前とは、少し違ってきてます。
まずは施設、病院からの直接依頼が増えてるのと、施設や
病院からの紹介での来館が増えていることです。
極端な言い方をすると、うちしか受けられない葬儀が増え
続けていることです。
紹介されて来館する家族は「本音相談してみるといい」と
言われてるのでしょう。 最初から本音を話してくれます。
無駄な遠回りをせずに済むし、提案内容も絞れて的外れな
提案をすることもありません。
ただ注意するのは、最初から明るく接することです。
「無理せず直葬でいいんじゃない?」
「病院へのお迎え、結構豪華な式場祭壇前で納棺安置」
「末期の水をとって線香を供え、死亡届出書に記入捺印」
「手続きは全部うちでするから心配要りません」
「予約日時に斎場に故人を連れていき、炉前で最後の別れ」
「火葬時間は70分前後、骨壺に拾骨して完了」
「この全てが69.000円+税です」とあっさり伝える。
この話しを聞いた家族は、殆どが安堵の表情を浮かべる。
あとは、家族の希望と財布事情で追加するかどうかです。
19日搬送した1家族は、事前相談で家族葬の話しを聞い
ていた金額を書いた紙を持ってました。
当初、見積額は何とか払えると言ってたそうですが、予想
より入院が長くなり、一度支払いの件で来館されたと千明
から聞かされていました。
そこで、僕から話しを始めます。
「まずは無理をせずに葬儀はしましょう」
「個人的には火葬だけで良いと思うけどお父さんはどう?」
「墓が無いから、永代供養墓をお願いしたいと思って、、」
「そっかぁ、じゃあさ、読経はいる?」
「お経はどっちでも良いけど、仏壇で話しをしたいから」
「できれば戒名は付けて欲しいと思ってるんですよ」
「なるほどねぇ・・・じゃあ、こんなのはどう」
「ぱっく60で戒名を付けて貰えば良いんじゃない」
「10万+野位牌1千+消費税+戒名2.5万=134.080円」
「これなら家族葬より8万円安くなるよ」
「助かります・・それでお願いします」
「あぃ、了解・・・充分だと思うよ」と笑って言う。
余計な能書きは言わず、結論だけを伝え、サラッと流すと
家族は言い訳をする必要もなくなります。
また夜間搬送したお爺ちゃんの配偶者も、同じ施設に入所
しており搬送時は少し遠くからお爺ちゃんを見送りました。
20日、施設の人と故人の弟に連れられてきました。
そこで供養にお金は掛らないこと、供養したいと思ったら
お婆ちゃんが元気な姿をお爺ちゃんに見せることだよ。と
話すと、棺の前に手押し車で行き「お爺さん、私は元気で
頑張るから、天から見守っててね」と話してました。
お婆ちゃんにこの話しをしたのは、自分も施設に入ってて、
お金が掛るからお爺ちゃんの葬儀がしてあげられないって
思って欲しく無かったからです。
お金は関係ないんだよと間接的に伝えてあげたかった。
勿論、お婆ちゃんは気づくことなく、「また明後日ね」と
笑顔でお爺ちゃんに挨拶し、施設に帰っていきました。
ぶっちゃけ、お金に余裕があれば、盛大に豪華に葬儀して
あげたい家族のほうが多いんです。
でも現実はそれが出来る余裕はありません。
そんな負い目があると、どうしても暗くなります。
だからこそ、僕が明るく接する事が大事だと思ってる。
そして僕の思う供養とはを本音で語り、あの世にお金など
無いことを伝え、元気な笑顔で生きてくれるよう話す・・
あんしんサポート搬送直後に多い場面です。
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