今日の前橋は、どんよりした曇り空で雨が降りそうですが、
風はなく個人的に元旦に好きな天候です。
群馬特有の空っ風が無いからかなぁ・・・
晴れた強風の日より、落ち着きますしね。

NPO法人解散、個人事業開始、合同会社設立、個人事業
閉鎖、更には叶いませんでしたが、あんしん館の移転問題、
そして11月26日は初期癌の手術と、まぁ盛沢山の年と
なりましたが、癌を除いては全てNPO法人の閉鎖と清算
から始まったことばかりです。

ちょっとした動きが、あらゆる面に波及し、予期せぬ事態
まで起きると教えられました。

また毎年の健康診断についても、適当に受診するのでなく
しっかり考えて、何処でどんな検査をして貰うかってのが
大事なことも教えられました。

あんしんサポートも、武井も、千明も、家族達にとっても
バタバタした1年でしたが、年末にきて落ち着きました。

ただ危篤連絡は数件入っており、年末年始に掛らなければ
いいのですが、数年前のように元旦は5名の安置って事も
あり得るわけで、正月も盆も土日も関係ないですからね。

この忙しない1年で、僕自身が一番教えられたのは、日々
生活したり、生きるのは自分一人は難しく、周囲の人達の
支えがあっての事だという事でした。

ドクターストップが掛れば、仕事面では千明を筆頭にして
息子や知り合いの世話になる事で、初めて会員さんに迷惑
かけずに葬儀をする事ができたし、入院に必要なものとか
個人的な部分は奥さんがカバーしてくれての事です。

勿論、手術してくれたドクター、術前術後のお世話をして
くれた看護師さん達、食事を作ってくれた栄養士さんなど
多くの人の手をお借りして、今の僕は仕事をしていられる
わけで、人は人に助けられて生きていると実感する機会を
与えられたのも、僕にとっては大きな収穫でした。

今回の癌騒ぎでは、全て僕がお世話になる側でしたから、
葬儀や相談を通して会員さん達に、受けた恩を返すことが
僕がすべき事だと思っています。

先日葬儀をされた家族が、葬儀後に用事があって来館した
ようですが、火葬時間に僕から聞いた話に感動したらしく、
ブログを読んで改めて納得したのだそうです。

僕は不在でしたが対応した千明は、僕が言う『供養とは』
の話しを伝えると、お嫁さんは涙を流して納得していたと
聞かされました。

聞くところによると実家は他市で田舎らしく、今年の春に
母親の葬儀をしたようで、霊感商法と僕が呼ぶそのままの
言動をする葬儀屋で、うちのパンフレットの10倍ほどの
請求額で家族は驚いたそうです。

僕の言葉は何事も無い家族が聞けば、どうって事はないで
しょうが、葬儀直後の家族にはそれなりに響くようです。

僕に弟子入りしたいと言ったそうですが、弟子入りは良い
から、自分が有難いと思えたなら誰か困ってる人がいたら、
自分が受けた恩返しだと思って、無理をせずできる事をし
てくれたらと思います。

他市の人達ですから、あんしんサポート事業を行うのなら
いくらでも応援しますが、一時の感情で続けられる事では
ありませんから、自分達のした経験を、これから葬儀する
人達に、ありのまま話すだけでも助かる人はいます。

葬儀支援を続ける根底にあるのは、ブログにも時々は書く
『明日は我が身』だからですが、今回一連の癌騒ぎが正に
そうでした。 日本人の半数は癌になると言われています
から、自分が癌になっても不思議ではないと、頭で分って
いても自分が癌になると思えないのが人の真理です。
今回明日は我が身・・・を自身で実践したことになります。

また早期発見が大事な事も経験させて貰えました。
普段は他人の役に立つ側の仕事であり、相手が喜んでくれ
ることで得られる喜びを感じさせて貰ってますが、今回は
お世話になる側の経験をさせて貰った事で、不安に感じる
部分が予想外なのも初めて知りました。

また喜びは色々あり、自分の欲を満たす喜びもありますが、
人の役に立ち得られる喜びがある事を知って欲しいと思う。

あくまで個人的な感想でしかありませんが、自己満足より
数倍、数十倍の喜びに思えます。 ってゆーか、、人間が
本当に喜べるのは、自分で無く自分以外の誰かに対しての
行為や奉仕や人間愛のような気さえします。

僕みたいに我がままな奴は、時々こうして周囲の人達への
感謝を強制的に教えられないと、つけあがりますからね。

『普通に働ける肉体と精神の健康に感謝』
『こんな我侭な奴に付き合ってくれる仲間に感謝』
『そして、長年陰で支えてくれる家族に感謝』
『更に我々の存在に期待してくれる会員さんに感謝』です。

あと一週間ほどありますが、年の瀬にきて肉体的にも精神
的にも、いつも通りに落ち着けたのはありがたいことです。


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