昨日は予定通り冷たい小雨の中、散骨を済ませ午前中に
持ち込んだ寝台車は、スタッドレスに履き替えて、降雪
対策も済みました。
この事前対策は、タイヤだけの問題でなく、時間がある
時に出来る事は全てしておく事ですが、皆さんが思って
いる以上に我々の仕事では大事です。
電話1本入れば動く仕事、一日に数件重なるのも普通の
仕事ですから、明日で良いかの甘えが予定期日内に出来
ない事にも成り兼ねません。
雪が降ってしまえば、年内はおろか来春まで散骨できな
い事もあり得るし、夜中の搬送だからと打合せを翌朝に
したら友引が入り、2日間延びてしまう事もあります。
その費用は全て家族の負担になるのです。
だから『備えよ常に』は大切な行動指針のひとつです。
と同じように・・・
家族の終幕が年末年始になる可能性があるなら、今から
いくつか準備をしておいたほうが無難です。
転ばぬ先の杖・・・ですね。
》自宅療養の対象者がいる
年末年始は休日をとる医者のほうが多いですから、もし
その間に逝去した場合、どうすれば良いか確認します。
「何時でも電話してくれたら来るよ」と言ってくれたら
問題ありませんが、総合病院のような病院が主治医なら
絶対に来てくれる事はありません。
その場合、主治医にもしもの時の対応を確認し、休日の
時は警察に電話してくれと言われたら、すぐに死亡診断
して貰える医師を探しましょう。
警察が入ると、警察が依頼した医師が検案書を書く事に
なり、検案書費用も数万から10万円掛るケースもある
のが現実です。 通常なら死亡診断(警察が入れば検案
書と名前が変わる)書は5千円から7千円程度です。
死亡診断は医師又は歯科医師にしかできません
自宅安置が長引くと比例して掛るのが、ドライアイスの
費用です。1回1万円~が多く残量で追加をするのでは
なく1日1回は入れ替える葬儀社のほうが多いです。
5日間の安置で5万円~6万円の加算は馬鹿にならない。
そこで少し賢い対応を考えましょう。
・第一にドライアイスは小さくなってもドライです
(溶けると氷になるわけではありません)
・毎日替える事より、無くなったら入れるものです。
(遺体は凍結しており、多少の時間差は問題ありません)
(腹部、胸部が凍結してれば数時間は全く問題ない)
(ドライが残っていたら遠慮せず使って貰いましょう)
・自宅は温かいですから保温シートを利用しましょう
(100円ショップで購入できる物で充分です)
(敷布団と搬送シートの間に保温シートを敷きます)
(掛布団と遺体の間に保温シートを掛けます)
(出来れば遺体のある部屋は閉め煖房は切っておきます)
・頭部腐敗の悪臭を避ける
(安定枕の凹部分にドライを割りV字形敷き頭を置く)
(頭部が腐敗すると顔は黒くなる為、早い段階で死化粧)
この程度の知識あって当然だと思うのですが、葬儀社の
人達は思ってるより知識はありません。
先輩から教えられたことを、何も考えずにしている人の
ほうが多いのでしょう。
ならば家族が知識を持ち対応する方法もあるのです。
》依頼する葬儀社への事前確認
年末年始は依頼を受けない葬儀社もあります。
依頼する葬儀社が決まっているなら、年末年始に掛った
場合は、どうすれば良いか具体的に聞いておきましょう。
まだ葬儀社を決めてないなら、出来れば事前相談等して
決めておかれるほうが無難です。
ひとつには特別な時期に突然の依頼では、いつも以上に
高額な料金もあり得るし、引き受けて貰えない可能性も
あるのが年末年始という特殊な期間です。
》火葬場の休日を把握しておく
年末年始は、12月28日と1月3日が友引です。
全国的に友引休場の火葬場が多く、前橋市なら大晦日も
火葬しますが、いつもの年は元旦、2日は休場です。
しかし来年は3日友引ですから4日が年明け最初の火葬
となるし、年末29日以降の逝去は4日以降の可能性が
大きくなる年回りです。
数年前も3日が友引の年があり、あんしん館のご安置は
元旦で5名いた記憶があります。
更に年明けの火葬は5日が最初でしたから、1週間以上
安置する結果だったと思います。
正月は家族が集まる時でもありますから、その点も全て
踏まえて安置方法や場所は考えましょう。
葬儀社は24時間365日営業してると勝手に思い込む
のは間違いです。 かかり付けの医者も同じです。
よく考えてみてください。
正月は家族が集まり、酒を飲む人達のほうが多いです。
これは医者も葬儀屋も同じだと思ってください。
電話が鳴っても出なければ、そこまでなのです。
・・・なはず、・・・だと思うでは駄目なんです。
だから事前にしっかり確認する必要があるわけです。
勿論、準備をせずとも、問題なく過ぎて行く事のほうが
多いですが、ラッキーだし精神的にも楽に過ごせるはず
ですから、何事も備えよ常にの精神は持つべきです。
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります