株式会社の代表取締役を22 年ほど経験しました。
僕が設立した当時と比べ、法人設立のハードルは相当
下がり簡単になった事で、法人に対する信用は昔ほど
無いのが現実でしょう。
株式会社の場合、資本金1.000千万円が1円でも可能、
7名必要だった発起人も1名だけで良いし、2年毎の
役員任期も最長10年になった。
誰でも、いつでも法人設立ができるようになりました。
では、あんしんサポートが法人で存在するメリットを
考えてみたいと思います。
・将来に於いて、僕から千明への引継ぎが楽である
(特に霊柩車は一般貨物自動車運送事業の許可制)
(個人の場合、他人へ許可の譲渡譲受はできない)
・2人とも役員であれば労働基準監督署の指摘はない
(1年365日無休でも24時間仕事でも問題ない)
(事業の最大経費は人件費、それを抑える為です)
・社保年金の半額負担はきついが生保は経費で落せる
(社保半額負担の経費が可能な利益は必要ですが)
(支払は大変だけど千明は受給年金が増える)
・最近非常に作り難い法人口座は信用に繋がる
(法人口座を開設するのは凄く面倒になってます)
(多分、振り込め詐欺の類が増えたからだと思う)
って事で法人なら次の二者択一と簡単に決まりました。
そこで《株式会社》と《合同会社》の違う部分を比較
してみると、以下のようになりました。
《株式会社》
・役員任期は最長10年
・毎年決算公告が必要
・法人設立時に掛る費用
《定款認証 50.000円》
《登録免許税 150.000円》
《合同会社》
・役員任期なし
・決算報告不要
《定款認証 なし》
《登録免許税 60.000円》
どちらを選択しても、定款は電子認証すれば収入印紙
40.000円は不要です(ひとりでできるもんが便利)
設立費用も安く、役員任期もなく、決算公告もなくて
株式会社より合同会社を選択する事にしました。
デメリットをしいてあげれば、取締役会は存在しない
ですから代表取締役が名乗れない事くらいかなぁ。
正式には代表社員となりますが、従業員=社員と思わ
れ易く一般の社員とか、係長のような立場に思われる
事から、うちの場合『代表執行役員』『執行役員』と
名刺には記載してあります。
個人と法人のメリット、デメリットはネットで検索を
すればいくらでも出て来るでしょうから、自分の持つ
条件と比較してみると良いでしょう。
但し、法人のほうが個人より経費が掛ります。
社会保険、厚生年金の加入は1名の法人でも義務です
から、半額は会社負担と決められており、毎月のこと
だけに、この費用は馬鹿に成りません。
僕が起業した当時の社会保険事務所は「支払いが難し
いようなら保険加入しないでください」とまで言って
たほどでした。
ゆえに、まずは個人で事業を開始し年商1.000千万を
基準に将来性も考慮し、個人と法人の比較シュミレー
ションをして個人や法人かを決める方法もありです。
年商1千万円を基準とするのは、1千万円以下の場合
消費税の納付はありませんが、1千万円以上は納税が
必要であり、法人設立から2期分だけ消費税の納税が
免除される点を上手く利用するする為です。
シュミレーションで良く見て欲しいのは『法人所得税』
と個人事業が『累進課税』である点です。
また今回のブログで強く勧めたい事があります。
個人でも法人でも決算(確定申告)があります。
・毎月顧問料を払って税理士に依頼
・年に一度決算だけ税理士に依頼
この2通りが多いはずですが、問題は決算前に数字が
読めないことです。
3月決算の法人なら、2月までの収支が分るのは多分
3月でなく4月に入ってからではないですか?
仮に4月の時点で2月までに100万円の利益が出ると
分ったとしても、3月末で決算が終わっていますから
経費として使うことができません。
12月末で3月に確定申告される方も同じです。
すると過去の日付の領収書を集めたり、取引先などに
偽りの領収書の作成を依頼するなどの話しを、何度も
聞きましたが、その度に不思議に思い続けてきました。
数字はリアルタイムで分ってこそ意味があります。
地球の裏柄の出来事が、数秒から1分後に分かる時代
なのに1ヶ月経たないと分らないでは意味がない。
これは税理士の都合にすぎません。
僕が税理士ならパソコンをネットで繋いで、遅くても
48時間後には数字が明確に分かるシステムにします。
しかし僕の知る限り、そんな税理士を知りません。
そこで僕は市販の会計ソフトを使用しました。
初めの設定さえしっかり行えば、あとは日々の数字を
入力するだけで数字が出るからです。
そう、強く勧めたいのは《自社で経理を行う事》です。
ブログを見てるなら、パソコンは触れるでしょうから
売りっ放しの会計ソフトではなく、年会費を払っても
しっかりサポートのできる会計ソフトで管理します。
ちなみに、うちの場合で言うと定価40.000円ですが、
ネットで半額程度で購入し、販売する会社にサポート
料を支払っています。
昨年まで年間2万円、今年から3万円に値上がりです。
しかし消費税の引き上げ、その他経理や税務の様々な
変更があれば都度、変更用の追加ソフトを送ってくれ
ますし、入力の方法が分らない時も全て対応してくれ
ますから年間3万円(月額2.500円)は高くない。
その理由と最大のメリットは・・・
『利益や損失がリアルタイムで分かること』です。
3月決算で2月末時点で入力したら100万円の黒字が
出てるなら、3月中に経費で使えば良いのです。
大抵の物は30万円未満なら消耗品で計上できますから、
欲しい物や買い替えたい物などに使えます。
葬儀社ならA1サイズのプリンターなら20万円ほどで
買えるし、FAX、電話、プリンター、スキャナー等の
複合機なら4~5万円くらい(ブラザー一択)です。
自動車、カーポート、パソコン、スマホ、等々殆どの
物は経費計上できますから、3月の決算前に遠慮なく
堂々と購入できるのは大きいです。
嘘つき領収書を集めたり心配する必要もありません。
ついでに言うと、事業と経理は切っても切れないもの
だし、税務についても同様です。
なら横道より、正面突破をしたほうが早いし楽です。
全て税理士にお任せ感覚の個人事業の人に聞きます。
実際お金は無いのに、帳簿上では利益が出てることに
なって、支払う税金に苦慮したり、国保や市県民税が
最高額を支払っている人いませんか?
この辺りは自分で経理をすれば、大きく変化するはず
その要因がリアルタイムで数値が分るからです。
あ、昔は良くいましたが今でもいるのかな・・・
消費税(預り税)は売上とは別管理しないと駄目です。
あんしんサポートの進む道と異なりますが、商売とは
売上を上げ、利益を出し、必要なものは経費で落とし、
利用者がより便利に使い易い事業に向かい続ける事が、
商道の基本であり王道だと思います。
んと・・・経費についてですが、但し書きがあります。
当然の事ですが、改めて書いておきます。
経費とは利益があってこそ使える費用だという事です。
赤字では肝心の現金も無いはずですから買えません。
事業所の備品や利用者が便利になるなど、毎年、毎年、
利用者の利益が増える使い方を続ければ、利用した人
から良い評判が広がり、より利用者が増える・・・
そんな好循環になる可能性も上がります。
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