前回の葬儀屋さん2名から感じたのは、これから進む
べき道が見えない迷いですが、その中で『会員制』に
対し自分達には『難しい』『無理』という感覚が強く、
その点は理解できませんでした。
そこで彼らの主張と僕の感覚、双方を書き記すことで
考え方の違いで、右と左の判断に分かれるサンプルと
して書いてみたいと思います。
《彼らの共通感覚》
・安置や式場施設も無く「会員」メリットが無い
・会員以外は受けないと言えば「あ、そう」で終わる
・一軒でも断ったら悪評が立って依頼が無くなる
こんな感覚のようですが「なら、うちも同じでしょ?」
と聞くと「武井さんの所はパイオニアだから」という
意味不明な回答、その理由を聞きましたが僕には理解
できませんでしたから、残念ながら書けません。
自分達には出来ないけど、武井さんの所は別ですよ、、
って言ってるようにしか聞こえませんでした。
何故うちは別なのか、何が別なのか理解できません。
《必然から生れた会員優先制》
設立初年度は、わずか3件の施行でしたから4ヶ月に
1度、2年目でも7件、6年間は倍々ゲームのような
増加ではあっても、余りに読めない仕事の対策として
『会員制』を敷きましたが、この時に敷いた会員制は
さほど意味はありませんでした。
ある時、隣接市での火葬支援パックを利用した家族と
火葬中に戒名の話しが出て「戒名は2万円、本位牌は
1万円くらいで何とかなりますよ」と話しをすると、
お願いしたいと戒名と位牌を2本頼まれました。
寺で戒名を付けて本位牌に彫って貰い、自宅に持って
行くと「戒名の布施2万円は聞いてないという」って
事は1万円で戒名と本位牌って事になる。
普通の人なら、誰が考えてもあり得ないと思うレベル
ですから少し口論となりました。 これ以上話しても
無駄だと、他の家族は頭を下げましたが、位牌2本は
引き上げ、再入会金は返金「お宅の依頼は2度と受け
ない」と帰ってきた。
また、ある日電話が鳴り対応した千明が、入会相談で
自宅に行って来るという。 こちらから出掛ける事は
ないのに珍しいと思い一緒に着いていきました。
ようやく自宅を探し出し、玄関に入ると
「早く閉めろ、寒いだろ!」と奥から怒鳴り声・・・
「服は廊下に脱いでおけ」と部屋から偉そうに言う
この時点で結構ムカついてましたが、我慢、我慢、、
部屋のコタツに座った小父さんは、またまた偉そうに
天井から下がった蛍光灯を点灯させろと言う。
5万円火葬支援パックの説明を終え「今回は伺いまし
たが、うちは料金を抑える為、営業はしてませんから
今回が特別で自宅に伺うのは最後です」と伝えました。
すると「葬儀屋は儲かってるんだら来て当たり前だ」
その言葉を聞いてプチッと切れました。
「もういい、あんたみたな人の依頼は受けない」
「ふざけるのもいい加減にしろ」
と自宅を出ましたが、帰りの車中で聞きました。
「なんで自宅に行くって言ったんだ?」
「なんか凄く威圧的で思わず行くって・・・」
世の中には色んな人間がいると教えられた2例です。
この他にも数回の経験をしましたが、全て死後依頼の
人達ばかりで事前相談した家族にはありません。
事前相談の段階で腹の立つ人は断ってましたから・・・
あんしんサポートは、一般葬儀社と違うと書いてある
のを見たことはあるでしょうが、何が違うかについて
分る人のほうが少ないんじゃないかな。
きっと多くの人は、色々言ってるけど安い葬儀屋だろ
って思ってるんだと思う。
《基本のスタンス》
葬儀屋は儲ける事が目的で、その手段が葬儀です。
家族の為と言っても、商売用の言葉でしかありません。
極々当然のことであり、商売の基本的な考え方です。
あんしんサポートの目的は『残る家族の生活を守る事』
であり『家族の生活が守れる葬儀を施行する事』です。
これが根本的な違いですし、最初から最後までブレる
ことなく一貫していますから、料金だけでなく途中の
過程が結果以上に大きく違います。
》故人の供養だとお金の掛る話しは一切しません
》供養の方法は伝えますが、そこに一銭も掛りません
》入会時は最低限の費用だけ覚えておくよう伝えます
》家族との別れを受入れる時間の具体策を伝えます
ひとつ、ひとつ具体的には書きませんが、多くの人が
「胸につかえてた物がスーッと取れました」だったり
「本当に安心しました」と口にして帰ります。
安心感から涙を流す人も珍しくありません。
一般葬儀社の事前相談にある光景でしょうか・・・
但し理念は建前でなく本気ですから、それを理解でき
ない人や、お客様に成りたい人、横柄な人や嫌な人の
依頼を受けないのは、金や儲けの為でないからです。
葬儀は死して始まるものでなく、存命中から始まると
考えていますから事前相談は特に大事です。
亡くなってからでは、家族は本来すべき葬儀ができず、
死後に騒ぐ葬儀しかできません。
だから事前相談、事前入会は必須なのです。
また相談者の人間性も見えます。
上記のような家族もいるのが現実だし、こんな家族と
分っていれば入会を受けませんでした。
僕は嫌な人の依頼など受ける気はありません。
知り合い葬儀社の2人も含め、この点も一般葬儀社と
大きく異なるポイントだろうと思います。
あんしんサポートの会員制は、会員確保の為ではなく
葬儀は存命中から始まるの考え方で、事前相談は絶対
必要なものであり、更にお互いの人間性を知ることが
温もりのある葬儀に繋がるからです。
一度も逢った事のない家族の葬儀を受け、ロボットの
行う流れ作業の葬儀・・・僕は変だと思う。
もっと言うと葬儀を軽んじてるのはどっちだろう!?
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