前回の続きである下記の詳細を記してみます。
》人の死に対する根本的な哲学をもつ
》葬儀の本質を考える『葬儀とはなんぞや』
》家族毎の本音と事情を聞き出すこと
》高額葬儀になってる原因を洗い出す事
》それらの原因を取り除くか別物に変更する
内容は全て武井個人の考え方であり、人の死と葬儀の
装飾を取り払い、シンプルな発想をしたものです。
あんしんサポートの足跡であり目指してきたものです。
その根底には僕の人生哲学でもある下記があると思う。
『人は執着さえ捨てれば楽に生きられる』
》人の死に対する根本的な哲学をもつ
人は最大100年ほどの寿命で、この世に生を受けた
瞬間から己が終幕に向かって歩み、これを人生と呼ぶ、
人の死は自然の摂理であり、社会的立場や、貧富の差、
人間性など関係なく死は誰にでも訪れることである。
》葬儀の本質を考える『葬儀とはなんぞや』
人は一人で生きられず、生まれた瞬間から母親を始め
家族の保護の中で生きる事から、家族が根本的な単位
なのだろうと考えられる。
故に葬儀とは、家族が家族との別れを受入れる時間の
ことであると考えると、葬儀は死して始まるものでは
無く存命中から始まると言える。
もっと明確に言えば、葬儀は医師がサジを投げた瞬間
から始まると考えるのが自然である。
また家族同士の別れに宗教は存在しない。
あとで信仰について書きますが、死に対する考え方や
死後の考え方は宗教によって異なり、なにが正論かは
一度死んでみなければ分らないのが真実です。
されど家族が家族との今生の別れは間違いありません。
故に無信仰者の葬儀に、宗教は存在すべきではないと
考えます。
》家族毎の本音と事情を聞き出すこと
家族と言っても全ての家族が同じ感覚ではない。
仲の良い家族もあれば、いがみ合う家族も存在するし、
家族ではあっても互いに関知しない家族もいます。
更に葬儀発生時の財布事情にも色々あって当然です。
家族に信仰があれば、宗教儀式も入ってくるでしょう。
大事なのは、葬儀発生時点での家族毎の本音と事情を
正確に把握した上で、葬儀の形式や内容を決められる
ようなシステムが必要であると考えました。
》高額葬儀になってる原因を洗い出す事
100名以上の葬儀経験者の99%が(実際は全員が
後悔を口にした)後悔を口にする現行葬儀の実態解明
することが最優先と、葬儀の現実を分析してみました。
そこには見た目の豪華さや、供養の言葉を霊感商法と
して利用する商法ばかりでした。
そもそも供養にお金が掛ること自体があり得ません。
仮にあの世があると想定しても、あの世にお金はなく、
お金の対価で得られる供養の存在があり得ない。
① 葬儀社への支払いの疑問と内容の不明確
・基本設定のレンタル祭壇料数十万円が高過ぎる
・人件費の他、式場設営費、式典奉仕料など意味不明
・リムジンに乗りたいと言った家族を僕は知らない
・立ってるだけ?無用な人数のスタッフ費用
・高過ぎる飲食の価格(低料金の選択肢が無い)
・全てに於いて持込はさせない方式
・半額返しなら返礼品無しの香典半額で良い
② 宗教者への謝礼
・30万円、50万円は一般市民の布施枠を超えている
・葬儀、忌明、新盆、年忌法要と寺は全てお金です
・宗教者の本分は布教なはず、今の寺は葬儀屋です
③ 信仰の有無
・日本人の多くは信仰を持っていません
・無信仰なのに仏式葬儀をする感覚自体が変です
・勿論、厚い信仰があれば信仰に従う葬儀もありです
④ 無用な概念とお節介なマナーや常識もどき
・今回の素朴な疑問あれこれがこの枠に入ります
・大きなお節介は我々が除外し続けるのが一番早い
(家族を守る為に親戚を黙らせるのも支援のひとつ)
》それらの原因を取り除くか別物に変更する
・本当に最低限必要な項目だけの葬儀の設定
・低料金の安置室、小式場があること
・宗教者が低謝礼で依頼できること(檀家にならず)
・遺骨の供養処理ができること(散骨・永代供養墓)
・盆、各年忌法要まで低料金で引き受けられること
・納骨、墓誌彫りを低料金で行えること
・低料金で墓閉じができること
以上が設立当初から、或いは走りながら気付いた事で、
我々が成すべき事と11年間 Plan do see を繰返して
きた結果の現在です。
今回、数話の素朴な疑問と総集編を書いたのは、先日
旧知の葬儀屋さん2名と話して、彼らから強く感じた
のは『迷い』でした。
お2人とも僕より葬儀の経験は長く、葬儀社に勤務を
してた事が概念を創り出しているようにも感じました。
きっと僕の感覚は、葬儀屋では無いからしてきた事で
あったり、出来たことなのだと思います。
しかし彼らが特別だとは思えませんから、全国全県に
同じように迷っておられる葬儀屋さんは沢山いる?
なら良し悪しでなく、こんな考え方の葬儀もあるんだ
と思い、迷わずに済むきっかけにして貰えれば良いと
思うのと、葬儀を出す側の素人さんには、業界内部の
諸問題と現実を知り、もしも時は賢い葬儀への対策が
できる準備だけはしておいて欲しいとの思いです。
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