本日は『強く印象に残った葬儀』の前段として、対象者
について書くつもりでしたが、本日の入会相談もふくめ
同じような質問が多いことに改めて気付きました。
人生で家族の葬儀って、何度も経験するものでは無いし
葬儀から次の葬儀までが、何十年も空いたとしても普通
ですから、細かい部分まで覚えてなくて当然です。
また自宅で行ってた時代とは比較できないですからね。
そこで、1800話の中で記事にしている事も多いですが、
それを探すのは大変でしょうから『よくある質問と疑問』
として書くのが、我々のことより先って事になりました。
数日間は続くでしょうから、ブログを読んでくださって
いる方で質問があったら、この機会に聞いてください。
一般論でも自分の都合でも構いません。
質問方法は下記三種から選んでください。
公開したい人は『コメント』で投稿して貰えれば良いし
公開したくない人は『メッセージ』か『一般メール』で
送って頂ければ問題ないと思います。
・コメント欄に書く
コメントは全員に公開されます。
・プロフィール画面 → 右上メッセージに書く
メッセージは誰にも公開されません
・ホームページ右上 → 「お問い合わせメール」に書く
メールも誰にも公開されません
どんな事でも気楽に質問してみてください。
今回は質問でなく、増えている希望への対処です。
『最後の時を自宅で迎えたい』
自宅療養でも、終幕直前は病院へ搬送のケースも多いし
自宅で看てくれる家族がいなければ難しい希望です。
現実として、うちの場合だと100軒に1人程度が自宅で
逝去という数字で、予想より少ないのが現実です。
しかし希望、要望の段階では増えているように感じます。
そこで『自宅で終幕を迎える為の準備』として現実的な
部分をアドバイスする事が多く、その内容を記します。
『自宅療養は側に居られる家族が必要』
最後を迎えようとする対象者が、一人で自宅にいるわけ
にはいきません。
誰か自宅で面倒を看る必要があり仕事ができません。
すると収入が減ることになります。
もうひとつ、自宅に籠って面倒を看ている人の精神的な
健康への心配をする必要があります。
対象者が看てもらう事に慣れると、段々我侭になる事と
家に籠った生活で看ている人が精神的に疲れることです。
『死亡診断して貰える医師の確保』
今は大きな病院に行く人が、圧倒的多数の時代ですから
自宅で終幕を迎えたとしても、総合病院から死亡診断を
してくれる医師が来るとは思えません。
死亡診断してくれる医師が確保されてなければ、警察の
捜査一課(殺人、暴行等の凶悪犯を主に扱う)が入って
検視や家族関係、保険金額など調べる事になります。
我々の経験では平均で4時間ほど調べられる事になる。
警察は疑う事から始まる為、家族全員が容疑者のような
感じがするかもしれません。
勿論、何事も無ければ優しい警察官の顔に戻ります。
ご遺体は裸にしますが、後で着せてはくれません。
状況によって遺体は警察署に連れていかれ冷蔵庫で保管
されたり、場合によっては化研で検査や病院でMRIを
撮影することもあります。 戻ってくる時は素っ裸です。
更に同じ書式ですが、死亡診断書が検案書と変更される
だけでなく、警察が依頼した病院(小病院が多い)に
受け取りに行くのですが、2万円~10万円と病院ごとに
費用が異なります(検視内容による違いもある)
それと死亡診断してくれる医師とは、単純に個人医では
ありません。 夜中に個人の病院に電話しても出ないで
しょうから事前に相談と受診をして貰い、もしもの時は
いつでも死亡診断して貰える確認が必要です。
ご遺体の搬送には死亡診断書が必要ですから、診断した
その場で診断書を書いてもらうのが基本です。
死亡診断は『医師』か『歯科医師』だけが書けます。
更に口、尻など開口部を詰める遺体処置をして貰えれば
それが一番良いですが、処置の有無は事前に確認をして
その旨を依頼する葬儀社に話しておきましょう。
死後の早い段階なら死後硬直せず服を着せるのは楽です。
ゆとりのある着せたい服を準備しておきましょう。
浴衣である必要はなく、パジャマでも問題ありません。
エレベーターの無い2階以上の部屋で、逝去した場合は
階下に下ろす人手が必要な場合もあります。
状況により料金の加算もありますから、事前確認をして
おくほうが無難でしょう。
家族ではありますが、ご遺体の口、目、体液、血液等を
素手で触るのは避けたほうが無難です。
弱った身体で過した故人は、どんな感染症に掛っている
か全く分かりません。 葬儀社の人に任せましょう。
また自宅で看取った場合は、故人が使用してた布団類が
残りますが、公営焼却場で処分できます。
最後に逝去後の逢わせたいと思う人がいるなら、逝去後
ではなく存命中、出来れば意思の疎通ができる時に逢っ
て貰うべきと感じます。
いつ逝くかは担当医でさえ分らないものです。
これが最後と逢ってから数年存命されたとしても、それ
はそれで良いじゃないですか・・・何度でも逢って貰え
るなら対象者は間違いなく喜んでくれるでしょう。
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります