この数年は前々回の葬儀さえ忘れてしまう事も、決して
珍しくない現実が増えています。
1軒1軒は僕なりに精一杯の言動をしているは、間違い
ないのに普通に忘れている事も多い。
施行数が増えたからか、半分ボケたのか、これが慣れと
いうことなのか分かりませんが、設立当初の葬儀は全て
覚えているのに不思議なものです。
10年間続けて、良くも、悪くも慣れはあって当然です。
内容もかなり変更してきましたし、当時は最善と思って
いた内容や、疲れてる身体にムチ打って頑張ってた事が
いまとなっては、それほどでは無かったと分ったりです。
》死化粧
当時は全ての故人に死化粧をし、家族も喜んでくれてた
印象はありますが、今は殆ど化粧はしません。
顔に傷ができてたり、うっ血や黄疸等で顔色が異常な時
くらいで、あるがままの顔での葬儀が増えました。
ただ口はしっかり閉じますけど・・・
女性の場合、上手い下手の問題で無く娘さんなど家族が
化粧をしたほうが良いと考えるようにもなりました。
》葬儀アルバム
また葬儀時は写真を撮りまくって、文字を入れたアルバ
ムを作り、非常に評判は良かったし、時々追加注文され
たりもしましたが、今では皆無になりました。
》故人を乗せてドライブ
さらに以前は出来たのに、今は出来なくなった内容では、
故人と家族を載せ、想い出の場所等をドライブする事も
無くなりました。
これらは、絶対的に必要な内容でなくプラスアルファと
しての意味合いが強いですから、その結果として料金が
加算なら要らないと考える家族も多いでしょう。
対象者が絞られてるだけに、この点は尚更でしょう。
使用する葬儀用品の品質を落とす事は、一切ありません
が会員さんからの依頼の電話後、搬送から始まり、依頼
された内容の全てを完了するまで、我々の姿勢や目線に
変化はないだろうかと思ったりもするわけです。
慣れとは怖いもので、一気に変化せず少しづつ変化して
いくもので、気付いた時は全く違うものになってた・・・
なんてのも当り前のようにあるはずです。
葬儀支援対象者は、設立当初に想定した方々に絞られて
くるまで10年を要しました。
葬儀屋から支援センターへの過程は、経験を積み重ねて
ようやく、我々の中で鮮明になってきた感があります。
その点については、それで良い、それが良いと思ってい
ますが、同時に自覚してない我々の変化が気になります。
そこで次回から暫くは、自分達の為に書こうと思います。
10年間で心に強く残っている葬儀、また後味の悪い葬儀
など、思いつくまま、出来るだけ具体的に書きおろして
みたいと思います。
何処が変わってきたのか、何処が変わってないのか等々
自分達の過去を振り返り、現在と比較するのが一番正確
だろうと思う。
当然、我々の目指した道から外れて無いかも検討できる
でしょうし、違っていたら修正も可能になります。
怪我も病気も早期なら治癒も早い、ポイントは以下です
総体的な部分
『今我々のできる中での家族目線を貫いているか』
『我々の立ち位置と支援対象者』
具体的な部分
『使用品は誰が見ても違和感の無いものか』
『内容は家族目線で行っているか』
『個々の家族への対応は流れ作業になってないか』
今年後半は様々な理由から『法人組織の変更』をするに
至りましたが『対象者が最終段階に入る』ことによって
『より可能な経費の削減』と利用家族の高齢化もあって
『出入口の事故対策』として移転も最終段階まで話しが
進みましたが、相手が法人だった為か、今まで全く関与
してなかった人が突然表面に出て契約できませんでした。
この流れを見るに、あんしんサポート葬儀支援センター
という組織は『過渡期・変革期』に入ったのでしょう。
10年を振り返る前に、一般の葬儀屋さんと明らかに違う
のが『支援対象者の限定』だろうと思います。
この点を明確にした上で、過去を振り返ってみます。
次回『対象者を限定する理由』です
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