暑さ寒さも彼岸まで・・・
言葉のように9月は、残暑のイメージが強くありますが、
今年は曇りや雨が多く、暑くない9月、今日は雨が降り
寒くてジャンパー着て、事務所は少し煖房いれてます。
何十年も生きていれば、季節や月ごとの概念が出来ても
不思議ではありませんが、人の中にも概念とはいわない
ですが、根本的な考え方があるのかもしれません。
サラリーマン時代は立場もあり、利益を強ーく意識して
きましたが、起業後は利益を強く意識した記憶がない。
それでも存続できたから、今も続けているのだろう。
「うちのラーメン旨いべ」みたいな能力は無いですから
利用者目線で利用者が望むことを1つ、1つ形にしながら
経営をしてきたと書いていますし、その通りだと思うし
美容業でも、葬儀業でも全く同じ感覚です。
ただ多くの経営者と話すと何となく違うと感じる。
儲かるとか、お金とか、社会的な地位などが強い人達の
ほうが圧倒的に多く、それが普通なんだろうと思う。
『儲け』『お金』『社会的地位』に関して言うと、金は
生活できるものは必要だけど、儲けや地位は殆ど考えず
以前は利用者を増やす事ばかりを考えてきたし、今では
特定の対象者目線で考えるのが当り前になっている。
なぜ他の経営者と違う視点で考えるのか、僕の中にある
家族目線、利用者目線は、いつ、どこで備わったものか
或いは培ったものかと不思議に思い考えてみました。
経営者時代、サラリーマン時代、学生時代とさかのぼり
ますが全く思いつかず、幼少期の5才くらいまで戻ると
ようやく思い当たる事がありました。
僕のお婆ちゃんです。
当時は魚屋さんをしてましたが、戦後の日本は貧しくて
食べることが大変な時代だったそうですし、食べる物も
乏しい時代だったようです。
売り手市場で商人は儲けられる時代だったようです。
そんな時代にお婆ちゃんがしてた事を、僕の父親の姉で
ある叔母さん達が話してくれました。
店に机が置いてあり、その上には大きなザルが2つあり、
1つのザルに落花生が山盛り、もう1つには乾燥いもが
山盛りに積まれ、買い物に来た子供に「好きなだけ食べ
ていきな」と言ってたそうですから、子供は勿論、お母
さん達に凄く喜ばれ、お客さんが沢山きたそうです。
どのくらい繁盛したかと言うと、娘達はお店が閉まると
毎晩、濡れた手で触ったお札にアイロン掛けをさせられ、
その札は高さ1メートルほどの金庫に一杯になっており、
ある時長女が1枚抜こうとしたら、束で出てきて戻すに
戻せず慌てた事があったと笑っていました。
相当儲かったようですが結果論でしかありません。
お腹を空かせた子供が可哀そうと、落花生と乾燥いもを
物が無い時代に、損する可能性が高い時代に、好きなだ
け食べて良いと言えるでしょうか・・・
儲けや商売より、子供達が可哀そうだと思う母性本能が
そうさせたんじゃないかなぁ・・・
あ、もうひとつ言ってたな、自分達は魚屋さんを手伝う
のに綺麗でいる必要は無いと思ったそうですが、母親で
あるお婆ちゃんは、髪を綺麗に整え、誰に逢っても問題
ない化粧をするまで手伝わなくて良いと言ったらしい。
この真意は分りませんが、どんな時でも人として、女と
してビシッとしてろって事かな・・・分りません・・・
ただ娘達が言うに、お婆ちゃんは相当な美人だそうです。
余談ですが、お爺ちゃんは何人もお妾さんが居て、時々
街で自分達と出会うと、必ずお小遣いをくれたそうです
けど、お婆ちゃんより美人は1人も居なかったという。
これは僕の憶測ですが・・・
商才に長け、美人で強い妻より、従順な女性を求めての
結果じゃねぇかって気がします。
もうひとつ、、改めて思うに、何人もってだからなぁ、、
そんな体力も、気力もねぇ、、それだけでもすげぇ・・
これだけ書くと、ただの好色ジジイとしか思えないから、
お爺ちゃんの名誉の為に追記すると、晩年は夫婦仲良く
お婆ちゃんを看取ってから逝き、一緒に生活してた出来
損ないの孫の面倒を看てくれた優しいお爺ちゃんです。
僕の中にある家族目線、利用者目線の原点にあるのは、
きっとお婆ちゃんの話し辺りから来てるんじゃないかと
自分では思っているのですが・・・
お婆ちゃんのような商才は受け継いでないだけですけど、
『三つ子の魂百まで』とも言いますから、子供に持って
欲しい性格や考え方があったら、小さな時に教え込んで
おくほう方法もあるみたいです。
但し、僕の場合『実るほど頭を垂れる稲穂かな』これも
良く聞かされた言葉のひとつですが、ちーっとも出来る
気配さえありません・・・
まだ実って無いから当てはまらないのか、その点は人と
して欠落しているのか・・うーむ、後者だろなぁ・・・
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